カフェインが含まれる飲み物といえば、コーヒーが有名ですよね。でも、子どもたちにも身近な紅茶や緑茶、ウーロン茶、ほうじ茶などにもカフェインが含まれていることはご存知ですか? これからの季節は、熱中症を防ぐためにも水分補給は徹底したいもの。そこで、より健康な毎日を過ごせるよう、補給する「カフェイン摂取量」と「水分量」について、見直してみましょう。
アサヒ飲料と予防医療コンサルタントで「おやこ保健室」を主宰する細川モモさんが、インターネット調査「子どものカフェイン摂取の実態について」を共同で実施しました。満3~5歳の子どもを持つ20~40代の女性1030人を対象とした本調査の結果、子どもが「緑茶」「ほうじ茶」「ココア」などのカフェイン入り飲料をよく飲んでいることがわかりました。カナダなどのように、子どものカフェイン摂取量の基準が設けられる国もあるなか、日本では子どものカフェイン摂取に対してそれほどシビアに考えられていないようですね。
一方、子どもの健康状態に関する17のアンケート項目について、先進的な取り組みをしている国の子どものカフェイン摂取目安「45mg」未満と以上に分けて比較した結果、『だるそうに見える(母親からみた印象)』と『夜中に目が覚める』の2項目について、カフェイン摂取45mg以上の方が、45mg未満と比べて多く回答していることがわかりました。
これらの結果を受けて細川さんは、「これから暑くなる季節は、子どもの疲れが出やすい時期。睡眠時間を確保し、なるべく疲れが溜まらない環境を整えるためには、カフェイン飲料を控え目にすることが望ましいでしょう」と話します。
そして、水分摂取量を確保するためには、外出時に水筒を持たせることはもちろん、帰宅のタイミングやおやつの時間などを活用して、こまめに水分補給をさせたいもの。細川さんは、「子どもが『のどが渇いた』というタイミングで水分補給していたのでは十分ではありません」と指摘しています。
また、「ナトリウムやカリウムなどの微量ミネラルは、汗とともに排出されてしまいます」とも。ですから、汗で失われやすいミネラル分を補給するよう、カフェインゼロのミネラル入りブレンド茶を常備しておくと便利ですね。
夏はこれから本番を迎えます。水分補給のタイミングを見直し、常備する飲み物を工夫することで、暑い季節でも子どもが健やかに成長できるようサポートしていきましょう。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)