ジャニーズ事務所が7月10日、法人の顔となる「コーポレートサイト」を開設した。同サイトでは会社概要や沿革といった基本情報に加えて、これまで明かされていなかった社内組織図も公開されている。
「この組織図からは、ジャニーズJr.や研修生がジャニー喜多川社長の直轄事業になっていることや、専務取締役が宣伝本部を管掌することで広報宣伝に力を入れていることなどが読み取れます。またタレントが所属するマネージメント本部に制作一部~三部が存在することも注目ポイント。かつてSMAPを率いたI女史が在籍していたころ、彼女は『マネージメント室長』の肩書でしたから、その後に組織改革があったことが読み取れるのです」(週刊誌記者)
そんなトピック満載のコーポレートサイト。この時期に公開した理由としては、次のステージに向かって挑戦を続けるには新たな出会いが大切で、そのためにジャニーズ事務所のことを知ってもらうためといった理由があげられている。その説明に、前出の週刊誌記者は首をかしげる。
「この説明に従えば最近になって新たに本サイトを立ち上げたわけですが、このサイト自体はなんと20年近くも前から用意されていました。というのも本サイトの『JOHNNY-ASSOCIATES.CO.JP』は、1999年6月1日に登録されていたのです。この『co.jpドメイン』は一つの会社につきひとつしか取得することができず、登録申請には会社の登記簿を提出する必要があるため、他人が勝手に取得する可能性はありません。そのため『co.jpドメイン』が不要なら、あえて取得しておく必要はないのです。それを20年近くも前にすでに取得していたということは、いつでもすぐにコーポレートサイトを作る準備ができていたということ。それゆえ『なぜこの時期なのか?』という疑問が湧くのです」
一部からは「株式上場の準備」や「業績悪化による銀行対策」といった予測も伝わってくる。ともあれ今回の情報公開を歓迎するファンは少なくないことだろう。
(白根麻子)