8月2日放送の「直撃!シンソウ坂上」(フジテレビ系)で再現ドラマ化された、1982年に同僚のホステスを殺害後、およそ15年間もの逃亡生活を送り、時効成立21日前に逮捕された福田和子・元受刑者。これまでにも2002年には大竹しのぶ、2016年には寺島しのぶが福田・元受刑者を演じ、それぞれ高評価を得てきた。
この日の再現ドラマは福田・元受刑者の息子からの証言による“息子目線”で描かれたもので、福田・元受刑者を佐藤仁美、彼女の長男を森永悠希が演じた。佐藤の演技力の高さはすでに知られているが、ネット上では森永演じる長男に注目が集まったようだ。
「大竹が福田・元受刑者を演じた時は山田孝之、寺島の時は中村倫也が長男を演じ、ともに息子役の演技が上手いと反響を呼びました。今回、長男を演じた森永も『長男やってる子の演技上手で泣ける』『佐藤の演技もいいけど長男の子はもっといい』など名前は出てこないものの、称賛の言葉がネット上に目立ちました。森永は10歳の時に出演した国分太一主演映画『しゃべれども しゃべれども』で注目され、現在22歳ですがすでにNHKの朝ドラは『芋たこなんきん』『ウェルかめ』『べっぴんさん』の3本、大河ドラマは『平清盛』『花燃ゆ』の2本に出演。2011年5月公開映画『プリンセス・トヨトミ』では女の子になりたいと切望する男子中学生役で坊主頭にセーラー服姿を披露し、インパクトを残しました。福田・元受刑者の息子を演じた山田や中村は、その後に俳優として大きく飛躍していますから、森永のこれからも楽しみです」(テレビ誌ライター)
再現ドラマとしては、殺人事件や逃亡劇が美化されているような部分が感じられたが、森永演じる長男が福田・元受刑者を「尊敬できる母親」と言い切る姿に心を動かされた視聴者は少なくなかったのではないだろうか。