「何がダメなん?」「理由を説明しろ」「吉田クンは相手を威嚇してるわけじゃないのに」「個性をとことん潰すのが高野連」「偉いさんがヒマだから何でもイチャモンつけたいんでしょ?」「こうなったら優勝して大きな侍ポーズやってほしいわ!」
100回記念大会となった夏の全国高校野球選手権で、名だたる名門校との接戦を制しながら、ついに決勝戦まで上りつめた秋田県代表の県立金足農業高校。ワイドショーでのフィーバーぶりは、さながらハンカチ王子以来の盛り上がり。
そんな金足農の主人公といえば、甘いマスクと快速球、予選から一人で投げ抜いてきたエースの吉田輝星投手。プロも注目する才能を持ちながら、野球エリート集団ではないチームを引っ張る姿に全国のお茶の間、とくに女性ファンが魅了されている。
その吉田投手の話題の一つに、イニング開始前にセンターの大友選手と合図をするように気持ちのつながりを高める「侍ポーズ」があった。しかし、金足農が勝ち進むにつれて話題になったことがアダとなったのか、準決勝では大会本部から自粛要請。高野連から監督、そして吉田投手へ通達されたという。ところが、このパワハラ的措置に金足農を応援していた全国の視聴者が冒頭のように憤慨してしまった。
「今大会は創志学園(岡山)の西投手のド派手なガッツポーズにクレームがつきましたが、あれは確かに動作も大げさで回数も多く、相手を威嚇、侮辱する行為ととられても仕方がないない面がありました。しかし、吉田投手とセンターの大友くんの侍ポーズにそうしたところは微塵も感じさせませんし、高野連は時間短縮も理由としていますが、侍ポーズはせいぜい3秒。SNS上でも『侍ポーズ大好き』『準決勝で控えめにやっていて可愛いかった』などと市民権を得ていたのに、この注意は野暮だった気がしますね」(週刊誌記者)
一部からは「斎藤佑樹がハンカチで拭く時間のほうが長かった」「そこまでして大阪桐蔭を勝たせたいの?」など、思わぬ憶測まで招いている。
侍ポーズは封印しても、最強軍団の大阪桐蔭との決勝戦では悔いなく侍ダマシイを見せてほしい。
(飯野さつき)