放送中のドラマ「高嶺の花」(日本テレビ系)で石原さとみや香里奈らを相手にラブストーリーを演じている峯田和伸。本職はミュージシャンだが、役者としての活動もめざましく、来年1月スタートの大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(NHK)への出演も決まっている。
峯田はNHK BSプレミアムで人気を呼んだ、いとうせいこうのエッセイ「ボタニカル・ライフ 植物生活」が原作のドラマ「植物男子ベランダー」シリーズで、主演の田口トモロヲの後輩で雑誌編集者の桐山役を2015年のシーズン2から演じ、関係者の間ではここで演技力が鍛えられたと言われている。同局16年4月期放送ドラマ「奇跡の人」では、麻生久美子演じる目と耳に障害のある娘を持つ元ヤンキーの母親に恋をして、懸命に支えるミュージシャン崩れの主人公・亀持一択役をリアルに演じ、高評価を得る。それが、峯田の名前を全国区にした17年上半期朝ドラ「ひよっこ」への出演につながったのだという。
「もともとはバンドマンだった峯田を、民放ゴールデンタイムの連ドラで準主役を張れるような役者として育てあげたのはNHKだと言っても過言ではないでしょう。だからこそNHKは峯田の“正しい使い方”を熟知している。峯田が『いだてん』で演じるのは、森山未來演じる若き日の古今亭志ん生こと美濃部孝蔵の兄貴分のような人力車夫・清さん。初めてオリンピックに出場したドラマ主人公の金栗四三と志ん生を結びつけるキーパーソンです。すでにクランクインしており、峯田は現在『高嶺の花』の撮影とかけもち中。8月12日放送の脱力系バラエティ番組『おやすみ日本 眠いいね!』(NHK)に生出演した峯田は『直人(高嶺の花)も清さん(いだてん)も、あんまりうまくできてなくってすみません』と謝っていましたが、NHKドラマ制作スタッフは『清さんは直人よりはるかにハマリ役』とほくそ笑んでいるのだとか」(テレビ誌ライター)
峯田の躍進はまだまだ続きそうだ。