スマートフォンと飲み物を持ちながら電動アシスト自転車に乗り、歩行者にぶつかり死亡させた元大学生の女性(20)に、横浜地裁川崎支部(江見健一裁判長)は8月27日、禁錮2年、執行猶予4年の判決を言い渡した。江見裁判長は「歩行者を死傷させ得るとの自覚を欠いた運転は自己本位で過失は重大」と指摘した。
この判決について、ネット上では「相手死なせて執行猶予か。甘いよね」「過失は重大と言いながらこの判決じゃ軽いよね。人が亡くなってるのに」など“甘すぎる”との意見が多数を占めた。
また、被告が右手に飲み物、左手にスマホを持ち、左耳にイヤホンをした状態で運転していたことに対し「こんな曲芸みたいな状態で何故自転車に乗ろうと思ったんだろ?」「自分で危ないことくらいわかんないかね」などの疑問を投げかける投稿もあった。
社会部記者は「電動自転車は、小型バイク並みの威力がある」と注意喚起する。
「通常1万円から3万円のママチャリなら18キロ前後ですが、26インチの電動自転車で22キロ台。これに、チャイルドシートの重量を加算すると30キロをオーバーします。それがぶつかってきた場合、その衝撃は通常の自転車の比ではありません。実際にぶつけられた経験のある人は『運転者はそのまま行ってしまった』と憤っていました。同様の体験者が多くいることから、今回の判決に不服の意を表す人が多いのだと思います」
子育てママには救世主のような電動自転車だが、利用者にはその危険性を十分に熟知してほしいものだ。