最終回に向け、いよいよ佳境を迎えるNHK連続テレビ小説「半分、青い。」。
永野芽郁演じる主人公・鈴愛と佐藤健演じる律が、会社「スパロウリズム」を立ち上げ、そこで扇風機の開発に乗り出すという展開だ。
「律と鈴愛は“そよ風の扇風機”の開発に取りかかり、試行錯誤を繰り返し、ようやく試作第1号を完成させます。ところが、試作機や試験データ、設計図などを津曲雅彦(くりぃむしちゅー有田哲平)に盗まれるというハラハラドキドキの展開。実はこのドラマの中で律が開発した“そよ風の扇風機”にはモデルがあります」(テレビ誌デスク)
それが新興家電メーカー・バルミューダ株式会社の「グリーンファン」という扇風機。
バルミューダ株式会社は、2003年に東京で設立された会社。代表の寺尾玄氏は、17歳で高校を中退し、スペイン、モロッコなどを放浪。帰国後は音楽活動を開始し大手レーベルとも契約してバンド活動をしていたという異色の経歴の持ち主だ。ドラマのオープニングには「扇風機開発部分 原案 寺尾玄」とのテロップ表示もある。
「バルミューダのHPには、寺尾氏が『半分、青い。』の原案協力をしたことが紹介されています。そこには『自然界の風を再現し、扇風機に100年ぶりの革新をもたらした扇風機の開発が、物語の中でどのように描かれるのか、どうぞお楽しみください』とあります」(前出・テレビ誌デスク)
はじめて朝ドラで扇風機が取り上げられた9月10日以降は、バルミューダ公式HPのアクセス数が今年最高に跳ね上がったというからドラマの影響力は絶大。実際、ツイッターでも「私もバルミューダのそよ風を求めて買った」「こりゃバルミューダの扇風機売れるなー」など、商品自体に注目するコメントも上がっている。
五平餅の次は「グリーンファン」のヒット。朝ドラの影響力は、やはり侮れない!?
(窪田史朗)