10月8日スタートの月9ドラマ「SUITS/スーツ」(フジテレビ系)が初回視聴率14.2%と上々のスタートを切った。それに先立って、出演する織田裕二と鈴木保奈美が4日、記者会見に出席。27年ぶりの共演にまつわる秘話が明らかになった。
「会見の中で織田は、先月再放送されたドラマ『東京ラブストーリー』を録画して全部見たことを明かし、『今見返したら面白いんだな』と改めて感想を口にして共演した鈴木を驚かせていました」(スポーツ紙記者)
織田にとっては出世作と言われる「東京ラブストーリー」だが、当時は優柔不断な“カンチ”の役作りにかなり悩んでいたとされ、その苦い思い出もあって、二人の共演がここまで遠のいてしまったと、まことしやかに囁かれてきた。
「今回の“月9”に関してフジテレビサイドは当初、2016年に発表された柴門ふみによって描かれた『東京ラブストーリー』の続編を考えていたようです。50代を迎え、二人のその後のドラマが描かれ評判も高かっただけに、フジテレビとしては“柳の下の二匹目のドジョウ”を狙いたかったのではないでしょうか」(テレビ誌ライター)
しかし最終的には今回の“月9”は、「東京ラブストーリー」の続編とはならなかった。その辺りの心境を、5日に放送された「めざましテレビ」(フジテレビ系)の独占インタビューの中で、織田自身がこう語っている。
「織田はインタビュアの軽部真一アナに対して、『東京ラブストーリー』の大ヒットが辛かったと当時の心境を振り返り、その頃コンサート会場でも“カンチ~!!”といった呼び声が掛かり『いつまでカンチやってなきゃいけないんだろ』『カンチに飲み込まれた』とコメント。『キラキラした月9を捨て』『(その後)月9のオファーをすべて蹴った』と苦しい胸の内を明かしています」(前出・テレビ誌ライター)
フジテレビでも数々のヒットドラマに主演してきた織田だが、“月9ドラマ”への出演は、例外的に「東京ラブストーリー」と同じ坂元裕二氏脚本による「ラストクリスマス」(2004年)、と「太陽と海の教室」(2008年)の2作品しかない。
「そのこだわりについては独占インタビューの中で織田は、“今ここにいるのは、ある意味『東京ラブストーリー』のおかげ”と逆説的にコメントしています」(前出・テレビ誌ライター)
残念ながら、やはり続編はなさそうだ…。
(窪田史朗)