始まったばかりの朝ドラ「まんぷく」(NHK)で、早くも注目を集めている「イケメンじゃない俳優」がいる。祖父に藤山寛美、叔母に藤山直美を持つ藤山扇治郎だ。安藤サクラ演じるヒロイン・福子に好意を寄せ、顔を見れば「ツナ缶」や「コンビーフ缶」をプレゼントしていた「大阪東洋ホテルの料理人・野呂幸吉」といえばおわかりだろうか。野呂が福子にプレゼントする缶詰は「野呂缶」と呼ばれ、好意をプレゼントで表すものの言葉では何も伝えなかった不器用な「男ゴコロ」に、女性視聴者から多くの温かいエールを送られているのだ。
野呂は、福子のモデルとなった安藤仁子さんが勤めていた都ホテルの電気室整備士がモデル。ホテル購買部で入手した缶詰を仁子さんに渡していたという。
「福子はべっぴんと呼べるほどの器量よしではありませんが、その人当たりのよさはピカイチ。容姿よりキャラを重視した野呂に女性が注目するのは当然でしょう。しかし野呂は今後、橋本マナミ演じる恵に思いを寄せるようになります。藤山は、10月11日にスタートした連ドラ『黄昏流星群』(フジテレビ系)で主演を務める佐々木蔵之介を輩出した劇団赤鬼の舞台出演を経て、劇団青年座研究所に入所。2012年9月期放送の昼ドラ『赤い糸の女』(フジテレビ系)では、椿鬼奴演じる性行為依存症キャリアウーマンの“肉体の友”の1人で、下半身をバカにされたことから首を絞めて逮捕されるというドロドロした役を演じています。ところがこの役が、やっていることの割にどこかトボケた笑えるキャラで、現在演じている野呂に通じるところがありました」(テレビ誌ライター)
このまま「ちょっと笑える片思いの似合うキャラ」を究めてもらいたい。