人気独身俳優の佐々木蔵之介が、恋愛ドラマ初主演で話題の「黄昏流星群~人生折り返し、恋をした~」(フジテレビ系)。10月11日の初回放送平均視聴率は、7.3%と発表された。
物語は、大手銀行マンとしてエリート街道を歩んでいた瀧沢完治(佐々木)だったが、上司の不祥事の巻き添えに遭い左遷を言い渡される。大きな絶望感に陥った完治は、スイスのマッターホルンが見たくなり、家族には出張とウソをついて一人旅に出る。そこで、日本から1人で来ていた目黒栞(黒木瞳)と出会い、苦しい胸の内を吐露する。そして、栞の優しさに惹かれていく。
夕食後、「僕の部屋でお酒でも」との誘いに栞は従うのだが、完治にいきなりキスをされて、出て行ってしまう。このシーンにはネット上に「いきなりキス? いくら意気投合したからといってホテルの男の部屋に入っていくおばさんもどうかと思う」「突然キスして襲おうとするとは気持ち悪い。理性のきかない中学生か老人のようだ」といったコメントがあがるなど、不快に感じた視聴者が少なからずいたようだ。
「人気漫画家の弘兼憲史氏による原作は、中年男女の恋愛が描かれていて、艶シーンも満載です。原作を知らない人にとって、完治の突然のキスに驚いたかもしれません。ですが、原作では銀行員として女性からの誘惑を拒み続けてきた完治が、左遷されることによってタガが外れ、衝動が抑えられない気持ちを表したシーンでした。原作には、このような性描写が数多くあります。ドラマでは心情の機微を描き切れなければ、“ただの中年の不貞ドラマ”として拒否反応を示される恐れもありますね」(テレビ誌ライター)
佐々木ファンとしては“蔵様の艶シーンは見たくない”というのが正直なところのようだ。