2016年10月期に放送されて大人気となった「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)のような、ポップで元気が出るラブコメかと思っていたら、とんでもないほどの閉塞感で現代社会の闇さえ浮き彫りにしてしまう展開になっている「獣になれない私たち」(日本テレビ系)。ネット上では新垣結衣演じる晶をとり巻く、仕事、恋人、家族というすべての環境に救いがないことに対して、「この状況はリアルだけどドラマなんだから救いがほしい」「晶が孤立無援すぎて、見てると気持ちが滅入ってくる」「仕事から疲れて帰ってきてこのドラマ見るのはしんどい。見るとHP(体力)もMP(気力)も奪われる」など、疲労感を覚えてしまうと指摘する声が少なくない。それだけではなく、“オフビート芝居”と呼ばれる松田龍平のテンション低めで淡々とした演技も論議を呼んでいるという。
「松田は2013年度上半期放送の朝ドラ『あまちゃん』(NHK)でミズタクこと水口琢磨を演じ、熱いハートを隠し持ついい男として女性人気が急上昇した役者です。松田が『けもなれ』で演じている根元恒星も、これから熱い部分が出てくるのかもしれませんが、ネット上では『何があっても無表情なのに、松田兄が演技派俳優と呼ばれているのはなぜ?』『モソモソしゃべる俳優って演技上手に見えがちだけど、ホントのところは雰囲気作りが上手なだけだよね』『どうして松田龍平が棒演技と言われないのかがわからない』など、これまでには聞かれることのなかった厳しい声があがっているようです」(テレビ誌ライター)
これから松田のテンション、体温、声量がアップするシーンが出てくることに期待したい。