秋の血管トラブルにご用心!減塩で“血管の健康”を保つ食卓の工夫とは?

 健康寿命を延ばし、いつまでも元気でいるためには“血管の健康”がポイントとなります。でも、塩分を摂り過ぎてしまうと、血圧を上昇させ、血管内皮細胞を傷つけたりすることで、動脈硬化などの血管トラブルを招いてしまうことも。そうならないためには、とくに気温の低下で血管が縮んで血圧が高くなりやすく、血管に関係する疾患が増える秋~冬にかけては、食事の工夫で血管の健康を守ることが重要となるのです。

 医学博士で池谷医院・池谷敏郎院長によると、加齢とともに硬くもろくなっていく血管を若々しく健康に保つためには、細胞を作る重要な原料であるたんぱく質を積極的に摂取すること、高血圧や動脈硬化の原因となる塩分を摂り過ぎないようにすることが重要なんだそうです。

 そして、たんぱく質は肉や魚、大豆、卵などに豊富に含まれていますが、中でも血管にダメージを与える塩分を控えやすいのは肉料理なんだとか。肉よりも魚料理の方がヘルシーなイメージがありますが、魚料理は、食べるときに醤油をかけたり、照り焼きやみそ煮にして味付けが濃くなったりする傾向があり、知らず知らずのうちに塩分を過剰摂取してしまうのだそうです。

 ちなみに、成人の1日のたんぱく質摂取推奨量は、男性で60g、女性で50g。また、1日の食塩摂取量の目標値は男性で8.0g未満、女性で7.0g未満とされています(2015年版 日本人の食事摂取基準)。1日3食と考えると、1食あたりのたんぱく質摂取推奨量はおよそ20gとなります。

 池谷院長によると、この量のたんぱく質を摂る場合の塩分量を、魚料理と肉料理で比較してみたところ、鮭の塩焼きは約1.6g、ポークソテーは約0.8 g(一般的な魚メニューとお肉メニューの塩分量:あすけん調べ)だったそう。つまり、調理法を工夫すれば、減塩調味料にありがちな物足りなさを我慢しなくても、メイン料理を魚料理から肉料理に置き換えることで、手軽に減塩メニューを楽しむことができるというわけです。

 とはいえ、基礎調味料を使って自分で味付けをすると、どうしても濃くなってしまいがち。池谷先生のオススメは、なんと市販の「焼き肉のたれ」。とくにフルーツがたくさん使われているものは、醤油ベースのものよりも塩分量が低いうえ、果実のうまみや香味野菜のコクで、低塩なのに満足できる味わいが手軽に出せるそうですよ。

 濃い味付けの魚料理よりも肉料理を、塩こしょうや醤油などの調味料を使わずに焼肉のたれでコクのある味付けを。そんな少しの工夫で、たんぱく質が豊富で塩分の少ない食卓を実現できるのです。今すぐにでも始められる食事のコツ、積極的に活用していきたいですね。

(美容・健康ライター Nao Kiyota)

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