元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾ら「新しい地図」は年末の紅白歌合戦に出場できるのか。そんな期待が一気に高まったようだ。11月1日放送の報道番組「ニュースチェック11」(NHK)にて、香取慎吾が「元SMAP」という肩書きで紹介され、ファンを歓喜させている。
同番組では、香港の文化や観光などの魅力を紹介するイベントについて報じるなかで、オープニングセレモニーに「元SMAPのメンバーでアーティストとしても活動する香取慎吾さん」が特別ゲストとして登場したと説明。またNHKの公式サイトでは香取がスピーチしている様子の動画を公開している。このニュースが持つ意味と背景について芸能記者が語る。
「ジャニーズ事務所では《元SMAP》という肩書きを使わないように求めています。10月16日付の東京スポーツでは、同事務所が木村拓哉と中居正広を《元SMAP》と呼ばないように“使用禁止令”を通達したと報じていたほど。そのため新しい地図の3人についても、メディア側としては《元SMAP》を使わないように忖度するのは無理もない話です。ところがNHKはおかまいなしに香取を《元SMAP》と紹介し、さらには今回のニュースに『香取慎吾さん香港の魅力発信』とのテロップを出し、香取を主語に持ってきました。これによりNHKでは、新しい地図をバックアップする姿勢を示したも同然でしょう」
そんなNHKの姿勢が、新しい地図の紅白出場にどう繋がってくるのか。芸能記者が続ける。
「これまでは紅白歌合戦に5組以上のグループが出場するなど、NHKとジャニーズは蜜月関係にありましたが、今年は大きなヒビが入りました。元TOKIO・山口達也の不祥事により、若者からの支持も高かった『Rの法則』(Eテレ)が強制終了。情報番組の『あさイチ』からはV6の井ノ原快彦が降板しており、関係性が薄れています。それに対して草なぎ剛は『ブラタモリ』のナレーターを続けていますし、報道番組では今回のように香取をプッシュ。そして紅白出場に不可欠な自前の曲という面でも、新しい地図は3月19日にパラスポーツ応援チャリティーソングの『雨あがりのステップ』を配信リリースしています。同曲はiTunesをはじめ数多くの配信チャートで1位に輝いており、アーティストとしての実績は十分。NHKとしては紅白への新しい地図出場に大義名分が立っているわけです」
もし新しい地図の紅白出演が叶えば、3人の事務所退所後では初めて、ジャニーズ勢との共演を果たすことになる。そんな奇跡的な場面が実現するのか、NHKの英断にファンの期待が高まるところだ。
(金田麻有)