年末の「第69回紅白歌合戦」(NHK)に出場する歌手が発表され、韓流女性グループの「TWICE」が昨年に続き、2回連続の出場を決めた。その一方で、つい先日まで初出場が確実視されていた韓流男性グループの「防弾少年団」(BTS)は落選。BTSについては「原爆Tシャツ」問題から落選は確実視されていたものの、同じ韓流のTWICEが出場できたことに安堵の声もあがっている。この判断はどこから生まれたのか。週刊誌記者が指摘する。
「根本的な違いは、TWICEのメンバーは『原爆Tシャツ』に代表されるような反日的な行動を見せていないこと。一部には、反日グッズを制作しているアパレルブランドの服を着ていたとして、TWICEの反日疑惑を指摘する声もありますが、それはさすがに『坊主憎けりゃ袈裟まで憎い』というものでしょう。そしてもう一つの大きい理由として、TWICEにはモモ、サナ、ミナと3人の日本人メンバーが在籍していることが見逃せません。韓流を避けるという理由で日本人の彼女たちから紅白出場の機会を奪うのは本末転倒ですからね。もとより人気面では文句なしですから、今回の出場決定は順当でしょう」
このように、そもそもTWICEを落選させる理由がないというのが、衆目の一致する見方のようだ。そしてNHKとしても、彼女たちを落選させるわけにはいかなかったという。週刊誌記者が続ける。
「日本で巻き起こるBTS批判を巡って、韓国側では『徴用工判決に対する意趣返し』との見方が少なくありません。一方で日本のテレビ局には放送法により政治的公平が求められており、徴用工判決を理由に韓流グループを排除するなどあってはならないこと。その態度を明確にするためにも、原爆Tシャツを着用したBTSは落選させても、何も問題のないTWICEは出場させるのが、もっとも筋の通った判断となります。それゆえTWICEに関しては今後も、紅白に限らず様々な音楽番組に出場していくのではないでしょうか」
ともあれTWICEのファンは今後も安心して応援することができそうだ。
(白根麻子)