2018フィギュアスケートのGPシリーズもいよいよ佳境。GPファイナル出場に向けて熱戦が繰り広げられている。フィンランド大会で優勝した羽生結弦選手の次なる試合はロシア大会だ。
「羽生選手は例年ならNHK杯に出場するのですが、今シーズンはロシア大会です。日程的に、より後半の試合をということもあるのかもしれませんが、NHK杯といえば昨年、平昌五輪前の大事な時期であるこの大会の公式練習でケガをしましたから、あえて避けたのかもしれません」(女性誌記者)
日本のNHK杯で羽生選手が見られないこともあってか、先日のフィンランド大会にも多くの日本人ファンが押し寄せた。
「フィンランド大会には、2017年の世界選手権の時と同様、ヘルシンキにおよそ4000人もの日本人ファンが押しかけ『ホテルにも日本人の姿が多かった』と松岡修造もリポートしていました。羽生選手のためなら海外での応援も厭わないのが、熱烈なユヅファンなんです」(前出・女性誌記者)
そんなファンたちの次なる目的地は当然、ロシアだ。日本からのファンが押し寄せることに、ロシア側は喜び半分、心配半分といったところの様子。大入り満員となることは間違いなしで、試合のチケットは早々と完売したという。もちろん、多くのファンが押しかけることに配慮して、厳戒態勢の警備も用意している。モスクワのスポーツ局も、羽生選手の安全のため、移動中にもセキュリティのスタッフが同行し、ホテルに監視所を設けてセキュリティも強化すること。そしてファンが殺到して移動のバスで巻き込み事故などが起こらないように、警備スタッフをバスにも同行させるという異例の発表をした。
「日本のファンだけでなく、海外にもファンの多い羽生選手だけに、ロシア側の配慮は当然です。さらにロシア側は、ファンをむりやり規制することはしないと、ファンにも優しい対応をアピールしています」(スポーツライター)
羽生選手を追いかけてやってくるファンが、各国にもたらす少なくない経済効果。羽生選手の出場は、GP大会開催国を大いに喜ばせているようだ。
(芝公子)