最新シングルの「Flamingo/TEENAGE RIOT」が自身初の週間ランキング1位になった米津玄師。前作の「Lemon」も週間2位のヒットとなったが、世間では年末の「第69回紅白歌合戦」(NHK)に選出されなかったことが話題となっている。
「たしかに実績だけなら紅白は当確ですが、なにしろ米津は徹底的にテレビに出ない方針なので、多くのファンは出場しないことに納得しています。その一方で、米津がネット発で人気を得てきたこともあり、おじさん世代には未だに『米津って誰よ?』という人が少なくありません。前作の『Lemon』はドラマ『アンナチュラル』(TBS系)の主題歌としても話題になりましたが、ドラマを見ない層には米津の人気がピンとこないようです」(音楽ライター)
たしかに若者を中心に人気を博しているアーティストでは、世代間で知名度の差が大きいケースは少なくない。しかし米津の場合、若者への浸透度はおじさん世代の想像を絶する凄まじさだというのである。
「カラオケ店のランキングを見ると、どこの業者でも『Lemon』が1位に君臨。2位に入っているDA PUMPの『U.S.A.』が老若男女を問わずに親しまれているのに対し、ほとんど若者しか歌わない『Lemon』が1位になっている点は見逃せません。またYouTubeの再生回数でも『Lemon』は2億1000万回に達しており、日本のMVランキングではRADWIMPSの『前前前世』や星野源の『恋』をすでに抜き去り、2億3000万回で首位の『PPAP』に迫る勢いです。それゆえ恋ダンスを踊って若者ぶっていたおじさんは、今すぐ『Lemon』を歌えるようにしておいたほうがいいかもしれません」(前出・音楽ライター)
もっとも若者のなかにも「ボカロなんてダサ!ネット発なら米津玄師のほうがカッコいい」などとニワカぶりを発揮するケースもあるようなので、気を付けたいものだ。
(白根麻子)