フィギュアスケートの2018GPシリーズロシア大会で羽生結弦選手はケガを負いながらもFSを滑り切りみごと優勝。自身初のGPシリーズ2勝を飾った。表彰式に松葉杖をついて登場。一緒に表彰台に上がった友野一希選手やモリス・クビテラシビリ選手が手を差し伸べ、祝花や賞品を持ってあげるなど、手助けする心温まるシーンも見られた。
ネット上には、表彰式前の羽生選手の様子がアップされており、いかに慌しかったかがファンの間で話題になっている。
「待機している時には、各国のスケート関係者や選手などたくさんの人が羽生選手のところにきて、ケガを労わり、激励していました。羽生選手は入口のところに立って、一人一人と現れる順に挨拶し、まるで結婚式が終わった後の新郎のようでした」(スポーツライター)
表彰式前の舞台裏映像の中には、ファンの間で「やっぱり羽生選手」「さすがYUZU」と、密かに人気を呼んでいるシーンがある。
「羽生選手が自分の折りたたみ椅子を表彰台に見立てて、松葉杖をつきながら片足で乗る練習をしているシーンです。銀や銅の台から少しずつ上がるのかと思いきや、練習の成果を見せるかのごとく、直接1位の台に上がっていました」(前出・スポーツライター)
ファンはバックステージをウォッチするのはもちろん、宿舎であるホテルでも列をなして待ち、エレベーターに乗るまで声援を送っていたという。ケガをした時でさえ、常に注目を浴びてしまうのは人気者ゆえの辛いところ。しばらくは心静かに療養し、しっかりケガを治してもらいたいものだ。
(芝公子)