私たちが日々、当たり前のように生理用ナプキンを購入して利用している中、ひとたび国が変われば様相も変わります。例えば、アフリカ最大のスラム街と称されるキベラ・スラムでは、貧困のためにきれいな生理用ナプキンすら買えない状況だといいます。これは極端な例ですが、もし生理用ナプキンが買えない状況になったとき、いったいどのようなことが起きるのか、女性としてぜひ知っておきたいものです。
大王製紙がCSR活動の一環として国際ガールズ・デーの2018年10月11日から世界の女性たちへの支援活動「ハートサポート 2018」をスタートさせました。このプロジェクトを共に行う一般財団法人mudefによると、キベラに住む女性は、不衛生な古い布や毛布の切れ端を生理用ナプキンとして代用しているとか。このことから、感染症や破傷風、膀胱炎などが問題になっているそうです。
また、学校に通う女子は生理になると、制服が汚れたりにおいがしたりすることが原因で周囲からいじめられることがあり、生理期間中は自宅に引きこもることがほとんどなんだそう。
同じ女性であれば、ドキッとせずにはいられない現状ですよね。でも、生理用ナプキンを買えないことは先進国イギリスでもあるそうで、貧困に苦しむ女性たちは靴下やトイレットペーパーを使ってしのぎ、学校を休むケースもあるのだとか。
確かに日本でも、ナプキンから漏れてしまったという経験は女性なら一度はあるはず。そして、そうした体験よりもさらにつらい状況にある女性がいるということは知っておきたいもの。これらを改善するために、少しでもアクションが起こせるのなら、起こしたくなりますね。
「ハートサポート 2018」プロジェクトには、SNSで集まった「LIKE(いいね)」の数と同数の生理用品が支援される仕組みがあるようで、すでに支援上限の200万LIKEを達成したそうです。来年以降、200万枚の生理用ナプキンがスラム街キベラへ支援される予定だといいますが、こうしたプロジェクトに積極的に興味をもってみてはいかがでしょうか。