いくらバラエティ番組とはいえ、4歳の子供を使ってまで笑いを取る必要があるのか!? そんな批判が11月29日放送の「ダウンタウンDX」(日本テレビ系)に寄せられているという。
この日は「なぜか笑える!まさかの大号泣DX」と題して、ゲスト出演者がスタジオで大号泣するシーンを次々と放送。ここで近藤春菜が、他人の子供をインスタグラムでフォローしては成長を見守っていると告白し、友人でモデルの今宿麻美が2014年に第一子を妊娠した時から成長を見ていると明かすと、その今宿が4歳になる長男を抱っこしてスタジオにサプライズ登場したのである。
長男の姿を見た春菜は「成長を見てきたからぁ」と大号泣。ここで司会のダウンタウンから長男を抱っこするように促され、母親の今宿も「どうぞ」と快諾するも、肝心の長男がスタジオの異様な雰囲気に圧倒されたのかギャン泣きをはじめ、母親にしがみついて近藤の抱っこを拒否。その後、長男自らがスタンプを押したという塗り絵をもらうなど春菜の表情が緩むも、あらためて長男を抱っこしようとすると、今度は両足を母親に絡めて必死の抵抗。スタジオは大爆笑に包まれていたが、このシーンについて子育て中の女性誌ライターが憤慨した様子で語る。
「あの場面に、笑うどころか不快感をおぼえる母親も多かったことでしょう。ほとんど知らないオバサン(春菜)が泣き腫らした顔で抱っこを迫ってきたら、4歳の子供が恐怖心でパニックになることくらい誰にでも分かるはず。いくら母親の今宿が『いいですよ』と言っていたとはいえ、芸能人の彼女が番組の流れに逆らえるはずもありません。すなわちこのシーンは、今宿親子に対するパワハラであり、子供を見世物にした児童虐待と言えなくもないのです。あの長男にとって今回の体験が変なトラウマにならないか、心配せずにはいられません」
春菜が号泣する様子を見て笑っていた出演者は、もし自分の子供がスタジオで同じ目に遭っても笑っていられたのだろうか。日本テレビのコンプライアンス部門はこの件を、考慮すべきではないだろうか。
(白根麻子)