2018年をもってタレント業からの引退を表明している滝沢秀明が12月12日、東京都内で開催された「連続ドラマW 孤高のメス」(WOWOW)の完成披露試写会に登場し、俳優として最後の会見に臨んだ。
9月に、今年限りでのタレント業の卒業と来年以降のプロデュース業への転身を発表し、世間を驚かせたタッキーは今後、お世話になったジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長の将来的な後釜としての活躍が期待されており、その手腕に多くのファンも注目している。
そんな“演出家タッキー”は会見内で「今年の漢字」を尋ねられると、「行」をチョイス。その心は「さよならではない。(その言葉は)使いたくない。行ってきますという意味で“行”にしたい」と説明し、ファンを思いやる滝沢の優しさと頼もしさがひしひしと伝わるコメントとなった。
しかし、新たな挑戦に意気込むタッキーとは裏腹に、2018年のジャニーズはまさに“大荒れ”の1年となったことは言うまでもなく、元TOKIOの山口達也による未成年へのわいせつ事件を皮切りに、ソロでの活動がイマイチ波に乗らない元SMAPの木村拓哉や、10代のファンと飲み会で騒ぎ立てる様子がテープに録音されていたNEWSのメンバーなど、今年の漢字に選ばれた「災」を地で行くような、イメージダウンに直結する不祥事を相次いで起こしている。
「2019年以降のタッキーは主に若手の発掘や育成に挑戦するとされていますが、ファンが期待するのはこれからの新星の発掘ではなく、“すでに育ち切ってしまった者たち”への対処や処遇の方かもしれませんね。デビューして間もないうちに女性とのスキャンダルを起こしたり、未成年のファンに手を出したりと、中にはジャニーズアイドルとしての自覚が足りていないと思しき例もあり、“しつけ人”として名高いタッキーがその辺りにキツくお灸を据えることができるかに注目が集まるでしょう」(テレビ誌ライター)
滝沢は常々インタビューで「ジャニー喜多川さんのやり方を継承したい」と力強く述べているが、その継承したい“やり方”というのが、退所組や脱退メンバーへの“お馴染みの”圧力などではなく、アイドルとしての然るべきスタンスやポリシーを守るべきという“ジャニタレとしての心得”のようなものであってほしいところだが、果たして…?
(木村慎吾)