関ジャニ∞が、6年連続・通算7度目となる全国5大ドームツアーを11月18日、京セラドーム大阪の凱旋公演で終えた。計14公演でおよそ65万人を動員。1年で2度のドームツアーを行った唯一の日本人アーティストとして、歴史に名前を刻んだ。
そもそもこの18日の公演は、8月23日に発生した台風20号が近畿に上陸する可能性が高まったことから、同所公演が中止・振り替えとなったものだ。ステージに立つ人間にとって、災害は天敵。過去、似た経験をしたのはNEWSだ。
「関ジャニのように台風を回避して延期になったのではなく、直撃されてしまったんです。07年10月、初の台湾コンサート(台北アリーナ)がありましたが、大型台風によって開催危機になっています。翌7日の昼、無理やりねじ込む形で開催にこぎ着けましたが、コンサートグッズの販売がその1週間後という後味の悪さを残しました」(アイドル誌ライター)
災害によって、デビューそのものが延期になるというレアな経験をしたのははKis-My-Ft2だ。「Kis-My-Ft」として集められたおよそ7年後の11年、ようやく歌手デビューのチャンスをつかんだ。同年2月12日、東京・代々木競技場第一体育館のコンサート中、茶封筒によってCDデビューを知らされたときは、5月というアナウンスだった。しかし、デビューシングル『Everybody Go』がリリースされたのは、8月10日。3月に東日本大震災が発生したことによって、3カ月ズレたのだ。
悲しい事故によって、映画公開の時期がいったん白紙になったことがあるのはTOKIOの長瀬智也。
「主演作『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』がそうです。同作は16年2月6日に公開される予定でしたが、1月15日に長野県軽井沢町でスキーツアーのバス事故が起こったことで、延期になりました。シーンの一部に、バスの転落事故を想起させる可能性があったからです。結局、6月25日に公開されました」(前出・アイドル誌ライター)
とはいえ、お蔵入りという最悪の事態を免れていることは、まだ恵まれているのかもしれない。
(北村ともこ)