アメリカの人気ドラマが原作とあって、鳴り物入りで始まった織田裕二主演の月9ドラマ「SUITS/スーツ」(フジテレビ系)。最終回が12月17日に放送され、平均視聴率10.8%と二桁視聴率をキープ。視聴者からは早くも続編を期待する声が上がっている。
「初回の平均視聴率は14.2%と好発進を見せたものの、その後10%前後と同時期に放送された米倉涼子主演のリーガルドラマ『リーガルV』(テレビ朝日系)には水をあけられてしまいましたが、最後まで失速することなく終わりました。ラストでは織田とバディを組む鈴木大輔(中島裕翔)が偽弁護士であることも明るみに出ず、織田が『2年休職しろ』とボストン行きのチケットを渡したことから、『続編ぜひーー!!!』『ボストンから帰ってきた鈴木先生みたい!!』『2年後は辛すぎるから全編海外ロケのスペシャルドラマSUITS/スーツボストン編やろう!』といった書き込みが早くも見られます」(スポーツ紙記者)
続編について、クランクアップ後の取材によると織田と27ぶりに共演した鈴木保奈美は「みんなやる気まんまんでいますので(笑)」とコメント。バディを組んだ中島も「自分の中でもこの先を見て見たい」と話すなど、キャストの間でも続編を望む声が高まっている。
「主演した織田も『見てくださった方々の声で決まるのではないでしょうか』とした上で『原作もシーズン2以降、加速度的に面白くなっていくので、それをやらないのはもったいないと思っています』と話しています。本家のアメリカ版はすでにシーズン7。その可能性は充分にありますね」(前出・スポーツ紙記者)
「SUITS/スーツ」のシリーズ化にはフジテレビの思惑も見て取れる。
「古くは『太陽にほえろ!』(日本テレビ系)、『水戸黄門』『大岡越前』(共にTBS系)、そして『暴れん坊将軍』(テレビ朝日系)と、シリーズものは安定して視聴率が稼げるまさに金の卵。最近では『相棒』『科捜研の女』『ドクターX‐外科医・大門未知子‐』(いずれもテレビ朝日系)が高視聴率をたたき出してくれるおかげで、テレビ朝日は視聴率三冠王の日本テレビの牙城を脅かしている。ドラマの低迷期を抜け出しつつあるフジテレビとしては、安定して数字の見込めるシリーズドラマを何としても確保したいところでしょう」(テレビ誌デスク)
奇しくも織田は今、水谷豊が「相棒」の連ドラをスタートさせた時と同じ50歳。このチャンスを逃す手はない!?
(窪田史朗)