今風にいえば移動販売車やキッチンカー。冬の風物詩ともいえる石焼きいもですが、今やスーパーやコンビニでも簡単に手に入るようになりましたね。専門店もできているようです。そんな焼いも、ツウはその品種にこだわっているのをご存知でしょうか。近年、注目を集めている焼いもが、甘~くねっとりした食感に仕上がるサツマイモ品種をチェックしておきましょう。
■紅天使(べにてんし)
焼きいもの移動販売「焼きいもGO!」を都心で始め、スマホで位置確認できることで話題になっている『ポテトかいつか』のオリジナルブランドが紅天使。完熟にこだわったこのサツマイモを使用した焼きいもは、最高糖度47度という、ねっとり食感と甘みが特徴。皮の色は赤紫色で見た目もオシャレ。まさに、焼いもの長所を存分に味わえる品種といえそうです。
■シルクスイート
埼玉県三芳町にある『OIMO cafe』では、ねっとり系の焼きいもが人気。中でも、シルクスイートが多く出るのだとか。農業プロデューサーである中村敏樹さんの著書「多品目少量栽培で成功できる!!小さな農業の稼ぎ方:栽培技術と販売テクニック」(誠文堂新光社刊)によると、シルクスイートは名前の通り、なめらかな口当たりと甘みが特徴の品種なんだそうですよ。
■紅はるか
近年、焼きいもはホクホク系とねっとり系に二分されているといわれていますが、この紅はるかはねっとり系の人気品種。前出の中村さんの著書では、甘みは糖度50度と強く、安納芋と比べて水分が多いため、しっとりとした食感が味わえるとか。
食べ比べてみるなど、サツマイモの品種にこだわってみると、さらに美味しく焼いもを楽しむことができそうですね。