更年期にはさまざまな不定愁訴が現れるといわれますが、その後に訪れる「アフター更年期」にも不調はあるようです。
ウィメンズヘルスクリニック東京の浜中聡子院長の著書「アフター更年期からの不調を治す50の習慣」(主婦の友社刊)によると、アフター更年期には、薄毛が気になる、疲れやすくなる、ちょっとしたことでイライラする、ご飯の量を減らしているのに体重が増える、よく眠れない、などの悩みがよくみられるのだとか。これは、更年期が終わった後でも、女性ホルモンの量は減少するから。生活習慣病のリスクも上がるのだそうです。
対策としては、規則正しい生活、ストレスマネージメント、楽観主義、手足の機能を保つ、腹八分目の和食、快適な睡眠、常に学び向上しようとする、人とのかかわりあいを大切にする、今ある健康に感謝する、などがあるそうです。
その中でも注目なのは、アフター更年期に有効な成分がたくさん含まれている果物を取ること。イチゴやキウイフルーツなどに多く含まれるビタミンCは、美肌にも欠かせません。また、バナナのトリプトファンは、“幸せホルモン”といわれるセロトニンの生成にいいといわれています。
信州大学医学部特任教授の大橋俊夫さんの著書「長生きしたければ『油』を上手に摂りなさい」(PHP研究所刊)によると、セロトニンはうつ病と関係している物質で、その約8割が腸内に存在しているのだとか。そのため、体に効果的に働かせるためには、食事の3時間後に横になって腹式呼吸をし、腸のリンパを流してあげることが大切なんだそうですよ。
更年期が終わっても、まだまだ不調が続くとは困ってしまいますよね。少しでも症状を和らげるために、いまから対策しておきたいものです。