12月24日に放送されたNEWS加藤シゲアキが金田一耕助を演じたドラマ「犬神家の一族」(フジテレビ系)。放送当日の「めざましテレビ」(フジテレビ系)にゲスト出演した加藤も「イブに犬神家って」と笑っていたが、どうやら一部視聴者も、苦笑しながら視聴していたようだ。
横溝正史による同名小説は未だファンが多く、横溝作品が何度も繰り返し映像化されるいちばんの理由は、物語としておもしろいから。これは横溝作品に限ったことではなく、「黒革の手帖」などで知られる松本清張、「白い巨塔」などで知られる山崎豊子、「白夜行」などで知られる東野圭吾作品などにも同じことが言えるだろう。だからこそ登場人物をイメージとは違う役者が演じても「今度はあの役をあの役者がどう演じるのか」と興味が持てるのだ。
「ネット上では加藤が金田一耕助を演じたことより、原作で大事な部分がカットされていたことに話題が集中しているようです。例えば梶芽衣子が演じたお琴の師匠・宮川香琴が、実は青沼静馬の母・菊乃と同一人物であることは作中でまったく明かされることなく『梶芽衣子の無駄使い』になっていました。また、青沼静馬がかぶっていた白いマスク姿が嵐の相葉雅紀に見えてしまう、黒木瞳演じる犬神松子が『松子』と呼ばれるたびにマツコ・デラックスを思い出してしまうなど、作品とは無関係の人々を連想してしまうという声も多く、苦笑につながってしまったようです」(テレビ誌ライター)
今後はどの横溝作品が映像化され、誰が金田一耕助を演じるのだろうか。