KinKi Kidsが21年間続けてきた年末年始のドームコンサートを中止した。突発性難聴を発症した堂本剛が、ドームクラスの音圧に耐えられないことが原因。同コンサートは、元日(1月1日)が誕生日である堂本光一を数万人で祝い、バースデーソングを歌うことが恒例になっている。特に今年は、光一が40歳になるため記念公演となるはずだった。それだけにファンの落胆は計り知れないものがある。
そんな光一の座長主演ミュージカル「Endless SHOCK」は、19年3月公演で通算1700回を達成予定。18年5カ月という史上最速記録を打ち立てるが、この継続を光一と共に支えてきたのは、ジャニーズJr.の舞台班であるふぉ~ゆ~だ。光一とはプライベートもほぼ一緒で、16年にはジャニー喜多川社長が手がけるミュージカル「JOHNNYS’World」をそろって観賞している。そのとき、ジャニー社長から個室に、うな重が届けられた。このうなぎが思わぬアクシデントを引き起こしていることはあまり知られていない。
「うなぎが届けられたのは2幕が始まった後。ジャニーさんから『食べながら観たらいいじゃない』と言われたので、『ありがとう、ジャニーさん』とお礼を言ってみんなで食べたそうです。ですが、あまりのおいしさでステージに集中できず(笑)。終演後、キャストの内博貴に送ったメールにも、『うなぎ美味かった』と書いてあったそうです」(アイドル誌ライター)
ジャニー社長は所属タレントの出演舞台やコンサート会場、稽古場やリハーサル室に、食事を大量に用意する。Jr.が多くいる場はハンバーガーや牛丼。光一のようなトップアイドルならうな重やお肉だ。うなぎは社長にとっても特別なもののようだ。
「ジャニーズ事務所に今ほどタレントがおらず、繁盛していなかった時期からジャニーさんはご飯をたくさん用意しました。お腹がすいてるけど言えない子もたくさんいるだろうと考えてのこと。食べ盛りの男子がお腹いっぱいになるようにという配慮です。ジャニーさんは若いタレントにとにかく『食べな』と声をかけていました。コンサートがあると、若いタレントのためにうなぎをたくさん取ってあげた。でも、コンサートが始まってタレントが控室からいなくなると、自分は駅までダッシュ。立ち食いそばで空腹を満たしていたといいます」(前出・アイドル誌ライター)
タレントにはご馳走を食べさせて、自分はお手軽な食事で我慢する。ジャニーズ帝国の建立の裏には、こんな涙ぐましい自己犠牲があったのだ。こんな秘話を光一が知っていたら、あの日に食べたうな重の味も違っていたかもしれない。
(北村ともこ)