稲垣吾郎のソロシングル曲「SUZUNARI」が昨年12月21日、Amazon Prime Videoで独占配信を開始した。同局で配信中の稲垣の主演ドラマ「東京BTH~TOKYO BLOOD TYPE HOUSE~」の主題歌だ。意外だが、稲垣にとっては、およそ14年ぶりのソロソング。これにはちょっとした意味があるとアイドル誌のライターは指摘する。
「解散したSMAPは、歌手としては基本、バラ売りしない方針でした。だから、2000年に香取慎吾が“慎吾ママ”で爆発的な人気を獲得し、『慎吾ママのおはロック』をリリースしたときは、SMAP初のソロ歌手と思われました。でも、そこから遡ること7年前、稲垣がSMAPのメンバーとして初めてソロCDデビューを果たしていたんです」
稲垣の1stシングル「If You Give Your Heart」は、93年に公開された自身の主演映画「プライベート・レッスン」の主題歌だった。映画には、稲垣の友人役で元メンバーの中居正広が、植木職人の役でジャニーズの先輩である岡本健一がゲスト出演していた。
「慎吾ママが流行ったあとの04年にも、稲垣は2ndシングルをリリースしています。『&G』という名義で出した楽曲『Wonderful Life』は、草なぎの主演ドラマ『僕と彼女と彼女の生きる道』(フジテレビ系)の主題歌でした。草なぎの“僕シリーズ”3部作で、ほか2作(『僕の生きる道』と『僕の歩く道』)はSMAPが主題歌でしたが、これだけは稲垣のソロ。慎吾ママに続き、オリコンのシングル週間ヒットチャートランキングでトップに輝いています」(前出・アイドル誌ライター)
稲垣が2つの名義でCDを出したほか、香取は慎吾ママ、ハットリくん、両さんの3名義で計4枚のCDを、草なぎはチョナン・カンで1枚のCDをリリースしている。偶然にも元SMAPでソロデビューしたことがある3人が、ジャニーズ事務所から去ったことになる。
18年は、俳優として積極的な活動を行った3人。19年は、歌手としても活躍してほしいものだ。
(北村ともこ)