現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説「まんぷく」も、2月に入り“即席ラーメン”作りがいよいよ佳境。第18週「完成はもうすぐ!?」では、“鶏がらスープ”を完成させた長谷川博巳演じる立花萬平が、自宅の裏庭に建てた研究小屋に籠り、麺作りに明け暮れる日々を送っている。そんな中、なかなか“即席ラーメン”作りが始まらなかった事に対し「やっとかよ」といった視聴者のツッコミも上がっている。
「10月に番組が始まって1カ月後くらいからネットでは『ラーメン作りはいつになるんだろうな』『ラーメン作りは来年からかな…』といった不満の声が聞かれました。実際に今回の朝ドラでラーメン作りが始まったのは、1月21日放送された第17週『ラーメンだ!福子!』からですから。放送開始から4カ月近くも待たされ、離れていった視聴者も多かったようです」(テレビ誌記者)
ラーメン作りが始まった第17週の平均視聴率は21.8%と、かなり盛り返しているようだが、確かにここまでの道のりは長かった。
「結婚前の幻灯機、戦争中の根菜切断機、戦後の製塩業、そしてダネイホンと、4カ月の間に様々な発明をして来た萬平ですが、モデルとなった日清食品の創業者・安藤百福も、萬平に負けず劣らずの発明家。幻灯機の開発や、製塩業を始め栄養食品の開発に取り組み、懇願されて信用組合の理事長になり、破綻して無一文になったことも事実。そういった意味では、創業者の半生を丹念に描いたともいえます」(芸能ライター)
あと2カ月足らずで、チキンラーメンだけでなくカップラーメンの研究開発など、まだまだ話題は尽きない。しかし“もう一つ、何か足りない”と見る向きもある。
「番組の公式ホームページの中で、萬平の妻である安藤サクラ演じるヒロインの福子は、『初めは耐えるだけの福子だったが、やがて夫を支え、背中を押し、引っ張っていく強い女に成長していく』とありますが、今の所は『夫を献身的に支えているだけ』にしか見えません。演技力に定評のある安藤だけに、今後に期待したいところですが…」(夕刊紙デスク)
いよいよ完成に近づきつつある即席ラーメン。果たして“夫を引っ張っていく強い福子”を見ることができるのか。安藤演じる福子のサプライズにも、期待したいところだ。
(窪田史朗)