年中・年長時代から小学校6年生頃までは、運動すればするほど身体が鍛えられ、筋力が発達する時期。足の速さなど技術的な面も、やればやるほどぐんぐん伸びます。ですから、子どもの運動神経を高めるには、この時期を逃さずに「遊ぶ」経験をたっぷり積ませてあげてください。
そのためには、週末のレジャーとして、ボールやバドミントンセットなどを手に、近くの小さな山に登ったり、自然やアスレチックのある大きな公園まで散歩をしたりするのがオススメです。思うがままに走り回ったり、鬼ごっこやアスレチックなどで目的に合わせた身体の使い方を工夫したり、バドミントンなど道具を使って身体を動かしたりすることで、手先の器用さ・脚力・身体の動かし方など、さまざまな技能を身につけることができますよ。
筆者は、早朝に父親と近くの海や山に向かってランニングをしたり(終えてから買ってもらえるアイスクリームが目当てでしたが)、休日に近くの山に登ってアスレチックで数時間遊んだり(その間、両親はカフェや展望台で休憩していました)と、身体を動かす遊びをたくさんした思い出があります。自然の中で遊ぶことは、あまりお金をかけずに全身を使って運動をすることができますし、何より家族のレジャーとしても成立することが魅力の一つです。
室内では、子どもに風船を渡すだけでもよいでしょう。子どもに一度風船を渡してしまえば、たちまち遊びの時間になります。蹴っ飛ばしたり、投げ飛ばしたり、壁にぶつけてバウンドさせたり、リフティングをしたり……。いつまでやっているの?と呆れてしまうほど、没頭する子も多いものです。運動をしに出かけることができない場合や雨の日などは、これだけでも構いません。今すぐできることで、思いっきり身体を動かすことが大切なのです。
デパートやレジャー施設に出かけることは、子どもとの思い出づくりにはとてもよいことです。でもまずは、それらの休日レジャーの選択肢の一つに“運動”を組み込んでみてください。子どもの運動の機会をぐっと増やすことができますよ。
(Nao Kiyota)