フリーアナウンサーの南美希子が、ウィッグを着用していることを明かした。2月18日放送の「名医のTHE太鼓判!」(TBS系)では“髪の悩み徹底検証!”と題して、女性の最新カツラ事情を紹介。ここで南は「今日もこれ実は使っているんですよ」と語りつつ、カメラの前でウィッグを外してみせたのである。
外した後には「今のはウィッグなの、カツラ」と説明。地毛のミディアムへアは生え際が後退して剃り込みのようになっているほか、頭頂部も薄くなっていると説明した。いま62歳の南が薄毛を意識するようになったのは、かつて小学生の息子から「ハゲている!」と指摘された時だとか。現在は気分によって色や形を変えており、自身の薄毛については「人間誰にでも老いはまんべんなくやってくる!」と力説していた。
「番組でも紹介していたように、女性の4人に1人が薄毛に悩んでいます。過度なダイエットが髪の毛に悪いのはもちろん、女性の場合は更年期に髪が薄くなるケースも。今ではスーパーの一角に女性用ウィッグのコーナーがあったりしますし、市場規模ではすでに男性用を上回っているのです」(医療系ライター)
現在はウィッグの品質も向上しており、見た目も自然なものが多い。ただなかにはカツラ感が隠し切れないケースもあり、それを見た若い女性が「あのおばさん、カツラじゃない?」とひそひそ笑うケースもあるという。だがそういった行為は慎むべきだというのだ。
「不自然感が目立つのは髪の毛がほとんどない人に多いのです。薄毛隠しであれば残っている髪の毛を土台にできるのでズレにくいのですが、男性のようにツルリとなってしまうと固定が難しくなります。そして女性で髪が失われている場合、抗がん剤の影響というケースが珍しくありません。抗がん剤で治療中の人は数十万人もいて、医療用ウィッグの需要は年々増えています。そういった患者さんはオシャレとしてではなく、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を向上させるためにウィッグを着用しているもの。ですからカツラ感の目立つ女性を見たら、生活の質を上げるために頑張っている可能性に思いを巡らせてもらいたいです」(前出・医療系ライター)
いつかは自分がウィッグの世話になるのかも。そういった意識でいるべきなのかもしれない。
(白根麻子)