タカラジェンヌを育成する宝塚音楽学校の「105期文化祭」が2月22日~24日に兵庫・宝塚バウホールで行われた。今春に卒業する40人の生徒が歌や演技、ダンスなど2年間の成果を披露。第2部の演劇ではスポーツキャスター・松岡修造の長女、松岡恵さんが主演を務めている。
宝塚に詳しい芸能記者は、「華やかなオーラとノーブルな顔立ちですでに男役として出来上がっています。仲間を思い、立ち上がる元貴族の役柄を情感たっぷりに演じて存在感も抜群でした」と話す。
松岡恵さんを含む105期は3月1日に卒業式を迎え、同日午後に宝塚歌劇団で入団式に臨む。阪急東宝グループの創業者で宝塚歌劇団を生んだ小林一三氏の玄孫(やしゃご)に当たる松岡恵さんを迎えるにあたり、劇団側もすでに万全の体制を敷いているようだ。
「入団前から人気者の松岡恵さんには、身の回りのお世話をするお付きの人をつけるのではないかと言われています。さらに、宝塚大劇場の楽屋にある、現役のタカラジェンヌとOGしか利用できない社員食堂の『すみれキッチン』がリニューアルされるのも、松岡恵さんの入団と関係しているという噂もあります」(前出・芸能記者)
そんな“お姫様待遇”の松岡恵さんがどの組に配属されるかが、関係者やファンの間で最大の関心事だという。
「宝塚歌劇団には、花、月、雪、星、宙の5つの組があります。松岡恵さんの祖母の千波静さんは星組の男役トップスターでした。その縁もあって星組が一番有力だと言われています。次に有力なのは雪組。松岡恵さんは歌もうまいと評判なので、歌に定評のある雪組でも存在感が引き立ちそう。もちろん宝塚で一番の歴史を誇る花組の可能性も捨てがたい。月組も人気の組ですが、すでに元女優で実業家の君島十和子の娘・蘭世惠翔や往年の名女優の夏目雅子の姪・風間柚乃がいます。松岡恵さんを迎えるとトップスターの争いが複雑になるので避けたいのではないでしょうか。宙組は平均175センチと高身長のスターが多い。男役としては少し小柄な松岡恵さんが入る可能性は低いのではないでしょうか」(前出・芸能記者)
4月19日には宝塚大劇場の宙組公演「オーシャンズ11」で初舞台に立つ。トップスターになる大きな可能性を秘めている松岡恵の活躍に注目したい。