ジャニーズタレントがソロで番組司会を務めるのは、今では当たり前だ。しかし、過去にはおもわず首を傾げたくなるミスマッチなキャスティングもある。嵐・松本潤はその代表格といえる。
「まだジャニーズJr.だったころ、テレビ朝日系列の花火の生中継番組『ドカーンと独占生放送 こんな花火は見たことない!何かがおこるぞ 東京湾花火スペシャル』(98年8月8日放送)の司会の抜擢されたんです。東京湾の大花火大会を届ける番組で、MCはヒロミ、丸川珠代アナ、弱冠14歳のマツジュン。当時は滝沢秀明を中心としたJr.黄金期で、ヒロミとJr.の冠番組『8時だJ』が同局のゴールデンタイムに放映されていたこともあり、まだ嵐結成前にもかかわらず、マツジュンに白羽の矢が立ったのです」(アイドル誌ライター)
タレントが特設セットの全長50メートルにもなるボウリングセットで遊んだり、人間的当てゲーム「巨大射的 人間スーパーバレーボール砲」で盛りあがるなどして、花火とまったく関係がない企画もチラホラ。松本はガチガチに緊張しながらも、お兄さん的存在のヒロミに助けられて、初体験を乗りきった。
松潤の他にも嵐には、電波に乗らない地味な司会をやった者もいる。「二宮和也と大野智は、嵐としてデビューしたおよそ4年後、NEWSのお披露目記者会見の司会をしています。初期メンバーには、Jr.時代の仲間である山下智久がいたため、任されたのだと思われます。新高輪プリンスホテル(現:グランドプリンスホテル新高輪)にマスコミ350人を集めて、盛大に行われました。ちなみに嵐は99年、ハワイでデビュー会見を開いていますが、その懇親会で司会をしたのは、大先輩の東山紀之でした」(前出・アイドル誌ライター)
東山は、ジャニー喜多川社長から「ハワイに行こう」とだけ告げられ、現地で突然、懇親会の司会を任されたという。
“ジャニーズの皇帝”東山も嵐も後輩のために地味な司会をしていたのだ。これがあったからこそ、今の彼らがいるということだろう。
(北村ともこ)