口臭は、円滑なコミュニケーションを妨げる大きな要因にもなります。「近付きたくない」と思われてしまえば、コミュニケーションをとることさえも難しくなってしまいます。とはいえ、口臭の原因はたくさんありますし、何に気を付けて過ごせばよいのやら……。我々は、どんな口臭に気を付ければよいのでしょうか。
データに基づく論理的なマーケティングを強みとし、スマホアプリ、HR、ECの3つの事業を展開するベースメントアップスが 2019年1月、全国の20~50代の男女1125名を対象に実施した「口臭に関するアンケート調査」(インターネット調査)の結果、「どのような口臭が不快感を覚えますか?」という質問項目では、「胃の不調からくる口臭」(46.3%)がトップに。次いで「タバコとコーヒーの組み合わせの口臭」(30.1%)、「虫歯からくる口臭」(15.6%)が多く回答されました。
つまり、食事や虫歯が原因と思われる口臭が、相手を不快にさせやすいということ。日々の口腔内ケアの大切さが浮き彫りとなる結果となりました。
兵庫県保険医協会によると、病的口臭(起床時や空腹時などに一時的に生じる口臭ではないもの)は、口の中が原因である場合と、肺から出てくる息が原因である場合とがあるそう。そして、口臭の原因で最も多いのは前者。口の中や舌に残った食べカス、歯周病などが原因で、不快な臭いを発生するそうです。これらは口の中の清掃不良が原因のため、適切なブラッシングや歯科での治療で、改善が期待できるそうですよ。
一方で、肺から出てくる息が原因のものは、全身疾患によるものなんだそう。具体的には、糖尿病が悪化した状態や肝不全、肺膿瘍、腎不全など。いずれも、病気がかなり進んで生じるもののため、日常生活を普通に送っている人に起こるものではないそうです。
基本的には、胃潰瘍などの胃の病気が原因で口臭が発生することはないと考えられているそう。そのため、「消化器系の匂いだな」と感じる口臭の多くは、口腔内ケアで予防・改善ができるといいます。忙しさに気を取られて歯磨きを怠っていたり、頻繁に間食をしたりしている場合は、ぜひ口腔内ケアを見直したいですね。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)