交遊が“広く深い”嵐・松本潤にとって、俳優・生田斗真は特別な存在だ。2人はジャニーズJr.時代、「MAIN」というユニットで活動を共にした時期があった。由来は、メンバーの頭文字を取ったM(松本)、A(相葉雅紀)、I(生田)、N(二宮和也)だ。97年には、4人の初主演ミュージカル「Stand by Me」が幕開け。フジテレビ系ワイドショーが密着取材するほどプッシュされていた。
だが、松本と生田の仲は最悪だった。「メイク、先に行けよ」、「お前が行けよ」という程度のことでも、しょっちゅうケンカ。勝敗はほぼ、生田が負けた。そんなある日、生田が逆襲に出た。
「ある日の控室で生田が、松本が所持していたテレビゲームのソフトにスプレーをかけて、故障させたのです。レベルを上げていたゲームを台なしにされた松本は、『レベルを上げた時間は戻ってこない!』と激怒したといいます」(エンタメ誌ライター)
堀越高等学校の先輩(松本)と後輩。1学年違いだが、ジャニーズ事務所の入所はおよそ3カ月、生田が早い。だが、小柄だったため、いつもイジられ役。意を決して、松本のゲームソフトを通じて仕返ししたのは、日ごろのうっぷんを晴らした結果といえる。
「とはいえ、今となっては仲がいいんです。2人は、12歳と13歳のころからいつも一緒でしたから。互いの友人も、全員知っています。嵐のコンサートに、松本の主演ドラマ『花より男子』(TBS系)のメンバーが来たときは、その輪にサラリと生田が加わっていたこともありました。生田の主演舞台後の打ち上げで、生田が帰ったあとも松本がキャストと飲んでいたこともあったそうです。2人そろって飲んでいた深夜には、交互で滝沢秀明に電話をかけて、大迷惑をかけたこともあります」(前出・エンタメ誌ライター)
とばっちりを受けたのは、滝沢だけではない。相葉もその1人だ。「Stand by Me」の幕が上がる直前まで、松本と生田はいつものようにふざけあい、長机に置かれていたハンマーを、相葉の足に落としてしまったのだ。痛さのあまり、悶絶する相葉。このせいで幕が上がるのが10分遅れている。
「ケンカするほど仲がいい」というのは、マツジュンと斗真のことを指すのかもしれない。
(北村ともこ)