昨年4月にドラマ「天皇の料理番」(TBS系)で闘病の末に亡くなる主人公の兄役を演じて、収録中に徐々に減量していき、最終的に20キロの減量に成功。げっそりとした姿を見せ、プロ根性を見せた人気若手俳優の鈴木亮平が、11日に放送されたトーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。当時の苦労を語っている。
司会の黒柳徹子が「『天皇の料理番』観ましたが、本当の病気の人を連れてきたと思った」と鈴木の役作りを絶賛。それに対して鈴木は、「いやあ、きついです。身体がキツいのもあるんですが、精神的にやられていく」と、減量の辛さを振り返った。
なんでも、夜中に焼き肉店を訪れ、排気口に顔を近づけて、肉を焼く煙のにおいをかいでいたこともあったのだとか。その他にも減量中にアフリカに象を見に行く仕事があり、そこで見たウシ科に分類される草食動物のインパラを見て、食べたくなったことを明かすなど、壮絶な減量を体験した者ならではのエピソードを話し、視聴者をうならせた。
そんな鈴木だが、同年10月に公開された主演映画「俺物語!!」では、原作で身長2メートル、体重120キロの巨漢の主人公役を演じるため、体重30キロを増量したことは大きく報道された。それも自らトレーニングプランを作成するというストイックぶりだったという。もはや、かつてのロバート・デニーロも顔負け、体重コントロールのプロといっていいほどだ。
「13年4月に公開された映画『HK/変態仮面』で、鋼のような肉体を誇る主人公を演じた際には、一度15キロ増量したうえで脂肪をそぎ落とすという徹底した役作りを見せている。その時もトレーナーをつけずに、一人でボディビルダーの本を見ながら、肉体改造をしていたようですね。面白い原作なのになかなか実写化されないことについて鈴木は、演じられる役者がいないからという結論にたどり着き、『役者をなめんな!』という情熱に変わったと話しています」(週刊誌記者)
日本でこれほど鬼のような肉体コントロールをする役者は他に見当たらない。どうやら、持ち前の負けず嫌いな精神がそれを成立させているようだが、くれぐれも健康だけは害さないようにしてもらいたいものだ。
(田村元希)