サスペンスドラマ「ミラー・ツインズ」(東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ)で、1人2役の主演に初挑戦するKis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔。「ミラー・ツインズ Season1」はフジテレビ系で4月6日、「ミラー・ツインズ Season2」はWOWOWプライムで6月8日にスタート。今春はグループ活動同様、主演俳優としても脚光を浴びそうだ。
今でこそドラマの主役が珍しくない藤ヶ谷だが、ここへたどり着くまでの道のりは平たんではなかった。小学5年生でジャニーズ事務所に入所したものの、しばらくは仕事に恵まれなかったからだ。中学生時代はおよそ2年も、連絡すらもらえなかったという。
「気づけば、唯一の仕事であった先輩のバックで踊る仕事さえ、声がかからなくなっていたそうです。それが変わったは03年。嵐のコンサートツアー『How’s it going? Summer Concert 2003』でした。しかも、早着替えの手伝いをはじめ、やることがグンと増え、明らかに推されているポジションでした。松本潤が個別でダンスを見てくれたり、メンバーから初めて名前で呼ばれたり。嵐ファンから、『ありがとう』と涙を流しながら感謝されたのも、このツアーでした」(アイドル誌ライター)
ツアーを境に「そろそろ辞めようかな」と考えていたモヤモヤが吹っ飛んだ。そして、その思いは、ツアーファイナルで爆発した。先のライターが続ける。
「終盤で『ジャニーズジュニア!』と紹介されて、舞台袖にはけるとき、藤ヶ谷は気持ちが昂りすぎて、目を真っ赤にして泣いてしまったのです。その姿に胸を打たれた櫻井翔がギュッと抱きしめて、『よくがんばったな』と言葉をかけました。横で見ていた大野智も、目頭が熱くなったといいます」
この模様は、DVDにしっかり収録されている。
櫻井に顔と名前を覚えてもらえたことを認識できたそのおよそ10年後、藤ヶ谷は初めて2人で食事する機会を得たときだ。そして今では、連絡先を知る仲。櫻井を「アニキ」と慕う後輩だけが集う“兄貴会”の一員でもある。嵐は2020年をもって、いったんグループ活動を休止する。藤ヶ谷の思いはファンと同じに違いない。
(北村ともこ)