元横綱・貴乃花の貴乃花光司が、3月20日放送の「ザ・発言X ~勝負の1日」(日本テレビ系)に出演。長年絶縁状態が続いていると報じられてきた母の藤田紀子と、兄の元横綱・若乃花で現在タレントの花田虎上について語った。
貴乃花は番組で母について「心ひとつになれればな、と思います」と語り、母と兄に再会する気持ちがあるのか問われ、「はい」と即答したという。
「貴乃花は『今までできなかった時代を過ごしていきたい』と、ふたりと和解したい気持ちがあるようでした。ネット上では相撲ファンを中心に『若貴兄弟が仲直りするなら、こんな嬉しいことはないよ』『かつての相撲ブームを支えた兄弟。ぜひ心を開いて話し合って、和解してほしい。お母さんも含めて』と、歓迎ムードが強まっています」(芸能ライター)
その一方で、「急にどうしたんだ?」「つい最近まで、会うことはないと言ってたよね。話が急すぎてついていけない」など、貴乃花が急に母と兄との再会を望む発言に戸惑いの空気も見せている。スポーツ誌ライターが語る。
「現役の力士として、そして親方としてずっと勝負の世界で生きたきましたから。例え肉親といえども、ゆずれないものはゆずれない。絶縁してでも自分の信ずる道を生きなければならなかったのでしょう。ところが相撲協会を辞めて、そういった勝負しなければいけない日々は終わった。母や兄とも普通の家族として接することがようやく可能になったということではないかと思います」
虎上は番組放送終了後、自身のブログを更新し「急変した現状に当惑しています」と、やはり戸惑いの心境を投稿している。しかしそれでも、「私の願いは、母がずっと大切に思っている弟と笑顔で逢えることです。これはそう遠くない現実だと感じ嬉しく思っています」と弟の気持ちを歓迎し、「いつか逢える日を楽しみに日々邁進して参ります」と、再会を待ち望む気持ちも綴っている。
「この急激な変化に、一番戸惑っているのは兄の花田虎上かもしれません。一時は『花田勝氏』と呼ばれるにまで“距離を置かれた”兄からしてみれば、なぜ弟から絶縁されなければならなかったのか、納得いかない、理不尽に思う気持ちがあったはずです。それがここにきて、急にですからね」(前出・スポーツ誌ライター)
勝負の世界に生きた稀代の兄弟と母親の愛憎劇が、新展開を迎えそうである。
(石見剣)