タレントの中居正広が3月24日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演し、現役引退を発表したマリナーズのイチローによる引退会見について、「司会者ちゃんとしろよ」と苦言を呈した。
21日深夜に都内で催された引退会見にて、イチローは記者からの質問に応じる形でその野球愛や人生観を独特な“イチロー節”と共に随所で語り尽くすと、記者の反応が薄かったのか、「僕おかしなこと言ってます?」と困惑した様子を見せる一幕が複数回あった。
これについて中居は「会見で“僕が言ったことおかしいですか?”って2回、3回言った。会見をユーモアに包もうと、しんみりしないようにっていう」「“おかしいですか?”ってことは、おそらくお話した後に次の質問まで間があったんでしょうね。それを埋めるために“僕が言ったことおかしいですか?”って(言ったんだと思う)。隣に(会見の)司会者いるんだからちゃんとしろよって思って。2回あったんですよ。(司会者は自分の)カラーを出しちゃいけないのも分かってますけど、1回で察知して2回目は間を埋めないと」などと主張し、司会者のイチローへの気遣いが足りなかったと持論を唱えている。
「普段、バラエティー番組や音楽番組でスムーズな進行を実現すべく、潤滑油としての役割を全うする“名司会者・中居正広”ならではの意見ではありますが、今回の会見で飛び出したイチローの『僕が言ったことおかしいですか?』という発言は、イチローの人間離れした超人ぶりや、一般アスリートと一線を画す思考力の深さを端的に表すフレーズとして、ファンからは好意的に受け入れられているようです。『イチローが一般市民とは到底次元の違う思考に至っていることを際立たせた、その象徴が“僕変なこと言ってます?”という言葉だった』『むしろ皮肉っぽいこのコメントが出た事の方がイチローらしさが感じられて良かった』という反応が散見され、あのコメントこそが最もイチローらしさを物語る発言だったのかもしれません」(テレビ誌ライター)
周囲への気配りや適切な“回し”を重視する中居にとってはあの発言は不快感を表すフレーズに聞こえたのだろうが、ファンからすれば、イチローという男を体現する発言としてポジティブに解釈されたようだ。
(木村慎吾)