フリーアナウンサーの小倉智昭が3月25日放送の情報番組「とくダネ!」(フジテレビ系)で、非常識なコメントをしたことで発言を謝罪する場面が見られていた。
番組では東京ディズニーリゾートが人気アトラクションに優先的に入場できるファストパス・チケットの購入が今夏からスマートフォンから公式アプリを使用して、可能になったとことを特集。
小倉は「開園と同時に走って貰ったりするやつでしょ」と、ファストパスを巡る来場者同士の争いが熾烈であることは認識していたようで、アプリへのアクセスが殺到してシステム上の競争になることを危惧していた。
そのうえで、「それだったらさ、走って行って貰った方が努力が報われない?」とアプリではなく、今まで通りのやり方かつ園内を走ってでもファストパスをとるやり方の方が購入が簡単ではないのかと提言。
しかし、園内を来場者たちが走ることで生じるトラブルを防ぐためにこういったシステムが導入されるようになったことが想像できるだけに、小倉のとんちんかんな発言には共演のフジテレビアナウンサーの伊藤利尋アナと、山崎夕貴アナは「いやいやいやいや」「でもね…」と困惑した様子。
その後、伊藤アナが「なるべく並ばなくてもいいように」と、あえて小倉の考えを否定せずに、時間効率や手間の部分を考えても便利であることを補足するも、小倉は「僕みたいに若い頃、足が速かった人たちは走った方が絶対にいいと思いますけどね」と、しつこく視聴者にはアプリでの購入ではなく、走ることを薦めていた。
その後、この特集を終えた後に番組側は、小倉の発言を不適切と判断したようで、伊藤アナが「番組冒頭のコーナーで東京ディズニーリゾートのニュースをお伝えしましたけれども、園内で走ることは東京ディズニーリゾート禁止されておりますので、みなさんくれぐれも走らないように」と、視聴者に注意を促すに至った。
これに対して、事の発端となった小倉は「だから僕は走っちゃダメだって言ったじゃない」と一度は冗談を言ったうえで「(走っちゃダメとは)言ってません。大変失礼しました」と、自身の発言を謝罪していた。
今回の小倉の発言に対してネット上では「この人何言ってるの」「やっぱりいろいろとズレてるよね」「何のためにスマートフォンで購入できるようになったのか、理解してるのかな」「歳を増すごとによく分からない発言が増えてきたね」「そろそろ引退した方がいいのでは」など、引退を薦める声も上がっているほどだ。
「園内を走ってはいけないということは大人でなくても分かることだと思いますが、当たり前のようにしつこく走ることを薦めていたこともあって、視聴者もすっかり呆れてしまったようです。また、謝罪も笑顔でしたから、反省している様子が伝わり辛かったことも批判が集まった原因でしょう」(テレビ誌ライター)
物事に対して、脊髄反射的に気の利いたコメントで共感や納得が得られなくなってきているのであれば、事態はやや深刻なのかもしれない?