記念すべき100作目となるNHK朝の連続テレビ小説「なつぞら」。主演の広瀬すずの本格的な登場を前に、初回視聴率22.8%。第3話では、第1週の最高視聴率23.0%を記録するなど、好調な滑り出しを見せている。
「主人公の奥原なつは、100作目にして朝ドラの王道に立ち返り、まるで大ヒット作『おしん』を思い起こさせるような逆境を跳ね返すヒロイン。制作統括が『100作という朝ドラの歴史の中で、いろいろな女優が生まれてきた。そういった方々にもう一回出ていただいて、当時の視聴者にも楽しんでいただける作りにしていきたい』とコメントしていたように、松嶋菜々子、小林綾子、岩崎ひろみを始め、山口智子、貫地谷しほりなど歴代ヒロインが続々と出演する予定。今後もサプライズ発表される予定です」(テレビ誌記者)
そんな中、登場が待たれるのが、2013年「あまちゃん」でブレイクした能年玲奈こと「のん」である。
「NHKは『なつぞら』の放送を前に3月17日に『あまちゃん』の総集編の前編を再放送。さらに3月29日に放送された『朝ドラ100作!全部見せますスペシャル』の中では、『あまちゃん』を大きくフィチャーしていました。出演する可能性は充分あるのでは」(エンタメ誌ライター)
しかし、前事務所とのトラブルは依然、解決していないと見えるが…。
「昨年10月にのんは、前事務所を訪れ謝罪したものの、謝罪訪問が写真週刊誌にスクープされた経緯があり、状況は硬化したまま。一時期、『あまちゃん』の脚本を担当した宮藤官九郎との縁で、大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』への出演も噂されましたが、今となっては立ち消え状態。今回も厳しいのではないでしょうか」(女性誌記者)
ところが、前出のエンタメ誌ライターは、のん出演の可能性をこう語る。
「今回はあくまで、朝ドラ『あまちゃん』のヒロインを演じた女優へのオファー。これを邪魔したと見られたら、前所属事務所のイメージダウンは免れないでしょう。この事務所には新垣結衣始め、俳優が多数所属。今後のNHKとの関係を考えると得策とは思えませんね。そこでのんを、声優として出演させるというのはどうでしょうか。劇場版アニメ『この世界の片隅に』で、のんは声優として才能を発揮しました。今回の朝ドラ『なつぞら』のヒロインが、アニメーターを目指しているだけに、たとえ顔出しNGでも話題性は充分です」
朝ドラ100作目のお祭りだけに、前事務所もそろそろ振り上げた拳を下ろすタイミングか。
(窪田史朗)