“口は災いの元”という教訓があるが、幾人かの著名人はたった一度の失言や軽口によって、想像を超えるバッシングや逆風を経験した。
「平成」を終えて新たな時代へと突入するにあたり、芸能界における“大失言”をテーマに激動の時代を振り返る。
全ての女性をたった“1フレーズ”で敵に回すという荒業をやってのけたのは、1996年の俳優・石田純一による「不貞は文化」発言だ。これは当時ファッションモデルだった長谷川理恵との不貞関係を記者から追求された際に石田が口にした“失言”とされているが、実際には「不貞という恋愛から生まれる文化や芸術も存在する」という旨の発言が歪曲されて報じられたという説が有力。
とはいえ、いずれにしても不貞行為について一部肯定するかのような発言であったことは事実であり、世の女性から猛烈な怒りを集めたのは言うまでもない。
石田と同じく、世間、とりわけ女性を大いに憤慨させた人物がいた。タレントのラサール石井は2011年5月に自身のツイッターを更新すると、日本の女子フィギュア界を牽引していた女王・浅田真央選手に関する衝撃的な発言を投稿したのだ。当時、モスクワで開催されたフィギュア世界選手権で失意の6位に終わった浅田選手について、ツイッター上で「ちょっと暴言吐きます」と前置くと、「浅田真央ちゃんは早く彼氏を作るべき」などと助言。その理由として、“異性との肉体関係がなければ、ライバルのキムヨナや安藤美姫には勝てない”と断言したのである。
この、安藤美姫選手やキムヨナ選手に対しても失礼な内容となる“大失言”は瞬く間に大炎上し、すぐさま謝罪に追い込まれる結果となった。
(木村慎吾)