お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が3月30日放送の「ENGEIグランドスラム」(フジテレビ系)に出演した際、床に足を滑らせて転倒し側頭部を強打したことは大きな話題となった。
太田本人は後に「周りが騒ぎすぎ」と冷静にコメントし、負傷は大事には至らなかったが、過去には何人かの芸能人がシャレにならない大怪我を番組収録中に経験している。
まずは太田と同じお笑いタレント・ブラックマヨネーズの小杉竜一だ。2012年に日本テレビの「宝探しアドベンチャー 謎解きバトルTORE!」の収録に臨んだ小杉は、それまで誰も負傷したことのなかった同番組において、右足中指などを骨折する災難に見舞われると、全治までに約3週間を要することに。ふくよかな体型と芸人特有のチャレンジ精神が災いしたのか、小杉本人も「太り過ぎてるのが理由です。誰も怪我をしてないゲームで自分だけが怪我をするのは恥ずかしい」と話していた。
だが、決して“ふくよか”ではなかったとしても、怪我のリスクがゼロになる訳ではない。
女優の釈由美子は2013年にNHK番組のスキーロケ中に転倒して左足首を骨折したことを自身の公式ブログで報告。未経験だったというバックカントリースキーに挑戦し、「頑張りすぎて起きてしまった事故」だと明かすと、「全て自分の責任です」とも綴り、関係者への配慮を見せていた。
「ENGEIグランドスラム」での太田のように、カメラと視聴者が見守る中で起きた“生放送中のアクシデント”もある。
最もショッキングだったのは1998年の「めざましテレビ」(フジテレビ系)で災害時の避難体験リポート中にマンション5階の高さから誤って落下し、地上のマットに叩きつけられた元フジテレビアナウンサーの菊間千乃のケースだろう。カメラは落下の一部始終とマットの上でピクリとも動かない菊間の姿を克明に捉えてしまい、視聴者にとっても菊間にとっても悪夢のような生放送となった。なお、菊間は腰椎の圧迫骨折と診断され、全治3カ月と長きにわたるリハビリ生活を余儀なくされてしまったのだ。
(木村慎吾)