働く女性たちの活躍が目覚ましい昨今、睡眠は十分に取れているのでしょうか。睡眠に関するさまざまな事業を展開するニューロスペースが、都内日勤企業を中心に会社員500名の睡眠実態を調査した結果、働き盛りの女性の睡眠状態が分かったそうです。
それによると、ビジネスパーソンの7割以上が睡眠に関して不満があるようです。睡眠に対する満足度の調査では、「大変満足している」(2%)「満足している」(24%)は少数派。「あまり満足していない」(60%)、「全く満足していない」(14%)という結果に。また、理想とする睡眠時間の調査では、回答の平均が7.37時間。一方で、実際の睡眠時間の平均は6.18時間と、実にマイナス1.2時間の差が生じていることが判明。この結果から、ビジネスパーソンは十分な睡眠が取れておらず、睡眠負債が溜まっている状態ともいえますね。
では、その原因は何なのでしょうか。睡眠を妨げている原因の調査結果上位3つは、「仕事による帰宅の遅さ」(33%)、「ベッドでのスマホ」(21%)、「通勤時間」(18%)。これをみると、やはり睡眠不足は働く女性だからこその悩みともいえそうです。とはいえ、ベッドでのスマホ操作や通勤時間は、工夫次第で変えていけるところでもあります。自身が健康的で前向きに仕事と生活とを両立させるには、睡眠時間を確保する工夫が必要になりそうです。
睡眠不足の状態では、仕事中の集中力が低下したり不調を起こしたりしやすくなります。そうならないためにも、睡眠不足はしっかり改善したいものです。スマホなどの楽しみがなくなると困るという場合は、通勤時間などを活用して別の時間に楽しむように調整し、帰宅後はスムーズに眠りにつけるように環境を整えることが重要です。
デスクワークが多い場合は、日中軽い運動をして寝つきをよくすることも大切です。他にも、生活リズムを整える、アルコールの飲み過ぎを防ぐ、カフェイン入りの飲み物を寝る前に飲まないなど、これだけの小さな工夫でも寝つきをよくすることはできます。
睡眠不足は、翌日のストレスの元にもなります。明日も元気に活躍するために、睡眠時間をしっかり確保するようにしたいですね。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)