全てはアーティストとしての心構えが足りないの一言に尽きるのかもしれない。
歌手・浜崎あゆみが4月6日、7日にさいたまスーパーアリーナにてコンサート「ayumi hamasaki 21st anniversary -POWER of A^3-」を開催。その7日公演の模様がWOWOWにて、独占生中継されたが、公演開始予定時刻から中継がスタートするも、公演が1時間遅れでスタートしたことで批判が集まっている。
同ライブは浜崎のデビュー21周年を記念するもので、浜崎自身も初日開演前にはインスタグラムで「21年目を締めくくる2日間の始まり。全力超えてゆきます」とやる気をみなぎらせていたが…。
「中継がスタートしてもいつまで経っても、浜崎は登場せず、画面には『開演が遅れております もうしばらくお待ちください』というテロップが表示され、結局、浜崎は予定時刻の約1時間後に登場。しかも、浜崎本人からライブ遅延についての謝罪の言葉も特になく、歌声もいつにも増して酷く、高音が全く出ていなかったんです」(エンタメ誌ライター)
そのため、これには一般の視聴者からも批判が殺到したが、公演を楽しみにしていたファンからも「声が出てないのは慣れっこだけど、せめて謝罪ぐらいしようよ」「こういうことを続けているからファンが減っていくんだと思う」「本当は言いたくないけど、もっとしっかりしようよ」など、不満が爆発している。
「歌声から察するに体調が万全でなかったことが開演時間が遅れた原因とも想像できます。声が出なくなってしまったり、体調を崩してしまった場合、公演を中止・延期するアーティストは少なくありませんから、そんな中で何も弱音を吐かずに頑張っているという自負が浜崎自身にはあったのかもしれませんが、やはり公演時間を遅らせているわけですし、謝罪なり、理由の説明の言葉は欲しかったですね」(前出・エンタメ誌ライター)
ここで引き合いに出されているのが、EXILEのATSUSHIである。エンタメ誌ライターが続ける。
「ATSUSHIは2016年に行った東京ドーム公演で、当日声が全く出なかったことで中止にするか悩んだものの、せっかく集まってくれたファンのためにと、声がかすれながらもステージで堂々のパフォーマンスを披露しています。ただ、公演の途中でATSUSHIは『リハーサルで本番以上に歌ってしまい、翌日に全くしゃべる声も出なくなってしまった。中止すべきか悩んだが、歌手人生を懸けてステージに立たせてもらった』と声の不調を説明し、ファンに頭を下げて謝罪しています。これがファンの心に刺さったようで、ファンも決してその日のパフォーマンスに不満をぶつけることはありませんでした。一方で浜崎といえば、所属するエイベックスの社長・松浦勝人氏のツイッターに、ファンが『浜崎あゆみどうにかしてください』と直談判。それに松浦社長も同意したうえでリアクションするといったことがあるなど、SNSで居丈高な意味深メッセージを構えるわりに、その言動については、ファンからも批判が集まる始末。今回のようなトラブルの際に“謝れ”と言われてしまうのも仕方ないかもしれません」(エンタメ誌ライター)
いわゆるネット上のアンチは、何をしようがイチャモンを付けてくるものだが、浜崎を応援し、パフォーマンスを楽しみにしているファンを裏切ってしまってはならない。ATSUSHIのファンに向き合う姿勢は、参考になることだろう。
(権田力也)