脳と腸がつながっていることはよく知られています。脳がストレスを感じるとお腹が痛くなったり、腸の調子が悪いと不安感が増したりするのは、“脳腸相関”の代表的な例だといわれます。
脳腸相関LABOによると、脳が疲れると腸の不調を引き起こし、さらに腸の不調で脳で考えることのクリアさを減退させるのだとか。腸からは“幸せホルモン”の9割が分泌されるともいわれているだけに、その障害となる脳の疲れは放っておきたくはないですよね。
脳腸を整える方法の一つに、「マインドフルネス」があります。東京マインドフルネスセンター・センター長の長谷川洋介さんによると、「マインドフルネスは脳や自律神経、全身のコンディションを整える」という、健康効果に関するエビデンスも発表されているのだとか。具体的には、自分のマイナスの感情、うまくいっていない状況に無理にフタをするのではなく、優しさと思いやりを持って向き合うことで脳の疲れに気付き、休養を取る、身体が本当に求めるものだけを食べるなどができるのだそう。結果、ストレスを軽減して腸内環境を整え、脳腸相関によい影響を及ぼすことが期待できるそうですよ。
また、腸の調子がよくなり、肌荒れがなくなったなんて人もいるようです。最近では、国際閉経学会(IMS)の機関紙上で、更年期症状とマインドフルネスおよびストレスとの関連についての研究結果が報告されるなど、さまざまな健康効果も話題になっています。単なるストレスケアでなく、女性の美と健康に役立つ可能性という点でも、「マインドフルネス」はいま最も注目したいものかもしれませんね。