学校の宿題もあるし、すでにいくつか習い事もしている。さらに新しい習い事を始めたいと言う我が子に、どう返事をしようか……。
子どものことを思うからこそ、安易にやらせて潰れてしまわないよう、慎重になってしまいますよね。やりたい気持ちでいっぱいになっている子に、どんなに大変さを説明しても納得しません。そんなときは……。
その習い事は宿題が出るものなのか、その場だけのものなのか、日々練習やトレーニングが必要なのか。それだけでも、今のまま続けられるかどうかが変わってきますよね。今興味を持っている習い事について自分で調べ、いざやるとなれば1日の中でどのくらいの時間を割かなければならないのか、それは工夫すれば可能なことなのか、大変になり過ぎないか、子どもが考え、整理する機会を作ってあげましょう。調べていくうちに、かなり無理なことをしようとしていると気付ける子も多いです。また、それでも「頑張ってやりたい!」と言えるほど意思が強いものなのかを、大人側が確認するのにもぴったりです。
ただ、「試しにやってみる」はNGです。やると決めたら、つらくても諦めずにやり抜くことを約束させましょう。大人が判断し、少し頑張れば続けることができそうなものならば、本気で取り組むことで粘り強さや続ける力を育むことができます。その子自身が成長する大きなチャンスとなりますよ。
そして習い事をスタートさせたものの、何事も大変なときはやってきます。そこで「ほら、大変だって言ったじゃない」と言ってしまえば、やる気や自信をポキッと折ることに。そんなときこそ、家族のサポートが重要です。「○○ならできるのを知ってる。応援するから諦めずに頑張ろう!」と、子どもが前向きに取り組めるようにサポートをしてあげましょう。
習い事はいくつまで可能か、それは子どもによって、頑張れる幅によって異なります。やる気になっていて、経済的にもやらせてあげることができ、子ども自身がつらくても頑張り抜きたいと思っているのなら、その習い事で育める力はとても大きいでしょう。興味を力に変える方向に進められるよう、支えてあげてくださいね。
(Nao Kiyota)