4月19日に公開されたアニメ映画「クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン~失われたひろし~」が好調だ。4月22日発表の全国週末興行成績(興行通信社)では、「名探偵コナン」や「キングダム」といった大作に次いで初登場3位にランクイン。上映3日間で興行収入が3億円を突破し、GWに向けて幸先の良いスタートとなった。
同映画の主題歌「ハルノヒ」を手掛けたのは、昨年末の紅白歌合戦出場で一躍知名度を高めた「あいみょん」。自身もクレヨンしんちゃんの大ファンだという彼女は、今回のタイアップでこれまでにないほど多くのメールをもらったという。その「ハルノヒ」を巡って、あいみょんを取り巻く環境に大きな変化が表れそうだというのだ。子育て中の女性誌ライターが指摘する。
「我が家もしんちゃんの映画を観に行きましたが、野原家の家族愛が生き生きと描かれており、子供と共に大感動。そこに『ハルノヒ』が流れてきたものだから、思わず映画館で号泣してしまいました。その『ハルノヒ』には〈もうこんなにも幸せ♪〉という歌詞があり、映画を観ながらだとぐっと心に沁みてくるのです。鑑賞後にはすぐに『ハルノヒ』をダウンロード購入し、自宅で毎日聴いています。今では毎朝、子供と一緒に大合唱してますし、子供たちも『あいみょん、大好き!』って言ってます」
同曲は2月からアニメ版「クレヨンしんちゃん」のエンディングテーマにも採用されており、子供たちにもすっかりおなじみだという。その状況が、いま盛り上がりつつあるあいみょん人気を、さらに強固なものにするというのだ。
「アーティストが幅広い人気を得るには、子供からの支持が大きな武器となります。その点であいみょんがクレヨンしんちゃんに関わったのは大正解でしょう。世間からはキワモノ扱いされがちな“あいみょん”という名義も子供たちにはむしろ覚えやすく、大人と違って先入観なく受け入れてくれます。そして彼女の歌は絶叫系でも裏声系でもなく、子供でも歌いやすいメロディラインが特長。まさに親子で共有できる歌であり、彼女の人気は親から子へと受け継がれていきそうですね」(音楽ライター)
なお、歌詞の冒頭には「北千住駅」というフレーズが出てくる。そんなところにも東武沿線の埼玉・春日部を舞台にする「クレヨンしんちゃん」へのリスペクトが込められているようだ。
(白根麻子)