昨年、主演舞台「NO.9-不滅の旋律-」で狂気と宿命を抱いた“偉大なる楽聖”ベートーヴェンを演じ、高い評価を得た稲垣吾郎。現在は、およそ13年ぶりとなるケラリーノ・サンドロヴィッチ演出作「LIFE LIFE LIFE~人生の3つのヴァージョン~」に出演中だ。地上波レギュラーはゼロながらも、俳優としてのオファーは絶え間ないという。
稲垣の俳優魂は徹底していて、SMAPとしてデビューした91年から、体型がほぼ変わっていない。増量を強いられる役柄がなかったのも幸いした。食や生活スタイルに細心の注意を払い、今なお太ることには人一倍神経をすり減らす。自己管理は神がかっているが、本質の部分はかなりおっちょこちょいだという。
「家ではとにかく忘れものが多いそうです。これまでにお財布、家の鍵を紛失しています。家中のどこを探しても見つからず、後日、思わぬところで見つけたとか。それは冷蔵庫のなか(笑)。以来、何かをなくしたときは、冷蔵庫の扉を開けるようになったそうです」(女性誌芸能記者)
SMAP時代、普段はクールビューティーながらも、おとぼけ素顔はメンバーのあいだで有名だった。テレビ局の控室のスリッパをはいたまま帰宅したことがあったという。といっても、テレビ局と自宅マンションの往復は社用車。実際には、局の廊下と車内、マンションの廊下しか歩いていない。
グループ時代には紛失癖で、あわやということもあったという。
「海外の仕事の直前に、パスポートを紛失していたことに気づいたのです。外国での仕事があると、事前に会社にパスポートを預けるのですが、いつも保管している戸棚になかった。どこを探しても見つからなかったため、急きょ再発行。出発ギリギリで間に合ったのですが、グループの仕事で動いているお金も桁違いだったため、当時はかなり焦ったそうです。結局、旧パスポートは家のなかから出てきました。ズボンの後ろポケットから(笑)」(前出・芸能記者)
稲垣が不思議に思ったのは、ハンガーにかかっていたほとんどはいていないズボンから出てきたことだ。しかも、見つけたのは、その仕事を終えたおよそ2年後。キレイ好きで整理整頓を怠らない稲垣だけに、このナゾはいまだ解せないようだ。
一流俳優の稲垣がときおり見せるおっちょこちょいな素顔。ファンにとっては、それが逆にたまらないそうだ。
(北村ともこ)