ジャニーズタレントといえば、イケメンの象徴。町や学校で有名な美男子であれば、誰もが一度は「ジャニーズに行けば?」と言われたことがあるはずだ。しかし、兄弟そろってジャニタレというのは、かなりレアケースになる。
「有名なのは、元KAT-TUNの田中聖と弟のSixTONES・田中樹。聖がジャニーズに在籍していたころから、田中家は芸能5人兄弟で有名でした。聖は次男で、三男の彪(ひょうが)は歌手・役者で、四男が樹。五男の彗(すばる)は、07年に放映された聖の初主演ドラマ『特急田中3号』(TBS系)に、樹とそろって出演しています。でも、芸能界に進まず、17年に二松学舎大学附属高等学校の高校野球児として甲子園球場でプレーしています」(アイドル誌ライター)
聖は13年9月、積み重なった素行不良によってジャニーズ事務所から専属契約を解除され、17年5月に法律違反の薬物を所持していたとして現行犯逮捕(のちに不起訴処分)。バンドのINKTも解散したが、すでにアーティスト活動を再開している。
「SixTONESといえば、引退した滝沢秀明プロデュースの『JAPONICA STYLE』のミュージックビデオが驚異の再生回数を誇り、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出るなど、デビュー前にもかかわらず大人気。メンバーの森本慎太郎は、お兄さんが元Hey! Say! JUMPの森本龍太郎です。慎太郎は小学生のとき、お兄さんが出たコンサートを観たあと、ジャニー喜多川社長からスカウトされて入所しました」(前出・アイドル誌ライター)
SixTONESでは、京本大我の父で俳優の京本政樹も中学生のときにジャニー氏からスカウトされているが、入所を断っている。“パパジャニ”でいえば、JUMPの岡本圭人は父が元男闘呼組・岡本健一で、唯一の二世代だ。“親子ジャニ”になり損ねたのは、KAT-TUN・中丸雄一。父が幼いころにジャニーズオーディションを受けているが、落ちている。
いっぽう、関西ジャニーズJr.に目を向けると、Snow Manへ電撃移籍した向井康二はかつて、兄の達郎と「ムエタイ向井ブラザーズ」を結成していた。日本人の父とタイ人の母を持つハーフ兄弟だ。同じく、関ジュを卒業して俳優に専念している室龍太はかつて、長男の龍規、三男の将也で「室3兄弟」として活動していた。
父、兄、弟。ジャニーズのDNAはいつの時代も伝承される。
(北村ともこ)