2月18~21日に開催されたフィギュアスケート四大陸選手権。男子は惜しくも表彰台には届かなかったが、女子は1位、3位に宮原知子、本郷理華の2人が上がり、日本選手の層の厚さを世界に示した。特に本郷の上達ぶりが著しいと関係者の間で話題になっているという。
「今季は鈴木明子に振り付けと指導を受けて滑らかな演技と表現力に磨きがかかり、大きな成果が出ています。同じ長久保裕コーチのもとで練習を積み、本郷のことを幼い頃からよく知っている鈴木だけに、ショートでは本郷の長所を伸ばす振り付けを考え、また演技指導でもどうすれば問題点が解決するかアドバイスをしていました」(スポーツライター)
ショートもフリーも高い評価を受けている今季。特にフリーの「リバーダンス」のステップでは、会場を大いに沸かせている。
「氷の上で小刻みなステップを踏むのは簡単ではありません。フィギュアスケートにそんな難しいダンスの要素を初めて取り入れ、ステップの世界をガラリと変えたのは引退した高橋大輔選手にほかなりません。彼が踊るようなステップを組み入れてから、全体のステップのレベルはぐんと上がりました。浅田真央選手も以前はステップが苦手で、高橋選手を見て“どうやったらあんなふうにできるんだろう”と言っていたほど。今ではそれがウソのように、ステップで高得点を稼げる選手になっています」(前出・スポーツライター)
技術が生まれ、受け継がれ、フィギュアスケートは進化を続ける。
(芝公子)